事故・不動バイクは買取可能?
結論から言ってしまいますと、事故・不動バイクは買取可能です。
不動バイクであっても、それほど手間をかけずに修理できることが見込めるバイクならば、場合によっては可動車と変わらないようなお値段で買い取らせていただくケースもあります。
事故バイクの場合は事故の程度にもよりますので、一概にはいえませんが、ほとんどのケースで買取あるいは引取り可能です。
ただし、これは当店(バイク買取番長)のお話でして、他の業者では事故・不動バイクの査定は拒否されることもあるようです。
また、出張査定に来てくれたとしても、事故・不動バイクの場合は良くて無料引取り、悪ければ引取り手数料やリユース料という名目で有料(5,000円から15,000円程度)での引取りという取扱が珍しくないようです。
当店では事故・不動バイクを査定させていただき、お値段をおつけするのが難しいバイクだと判断したときでも、料金をいただくことはございません。
この記事では、当店がこれまでに買取、引取りさせていただいた事故・不動バイクの実績をご紹介させていただきます。
事故・不動バイクの買取実績
それでは、当店の事故・不動バイクの買取実績をご紹介いたします。
どちらのお客様も他店で査定そのものを断られたり、手数料を請求されたり、買取金額に満足いかなかったりした上で、当店にご相談いただいた方々でした。
またあるいは、事故バイクなんて引き取ってもらえないだろうと思い、長年処分に困っていた方もいらっしゃいました。
同様のお悩みを抱えていらっしゃる方は、この記事をご参考にされてください。
スズキ アドレスV125G
滋賀県草津市にて出張引取りさせていただきました、スズキのアドレスV125Gです。
ご覧の通り、フロントカウル部は大きく割れており、ヘッドライトも欠損しております。
さらに、その大きくひしゃげた形状から、フロントはカウルのみならず、フレームまで完全に曲がってしまっていることが容易に見て取れます。
バイクという乗り物はフレームが最も重要な部分ですから、このアドレスV125Gを再び乗れる状態まで回復させるのは不可能とまでは言わずとも、かなり困難と言えるでしょう。
バイクの買取業車が不動バイクを買取る場合、そのバイクを売却できる状態まで修理・整備するのにかかるコストを考慮して査定額を出します。
通常は売却想定金額からその業者が取る粗利を差し引いたものが、お客様にお渡しする買取金額になるのですが、事故・不動バイクの場合はそこからさらに修理・整備コストを差し引いて買取金額を算出することになります。
フレームを修復したバイクは『修復歴あり』となってしまいますので(ちなみに、フレーム以外の修復は『修復歴』にはなりません)、売却想定金額も安くなってしまいます。
これらのことから考えると、多くのバイク買取業車が事故・不動バイクの買取あるいは引取りを敬遠しがちなのも無理はありませんし、出張引取りに来たとしても引取り手数料を取られてしまうのにも、一定の経済的合理性があるといえそうです。
しかし、たとえ事故バイクといえどもお客様の財産ですので、料金をいただいて引き取るということを私どもは良しとしません。
その方針に従い、こちらのアドレスV125Gは無料引取りとさせていただきました。
ホンダ CB400SF
京都市伏見区にて出張引取りさせていただきました、ホンダのCB400SFです。
CB400SFといえばホンダを代表する超メジャーなネイキッドバイクであり、街を走れば見かけない日はないと言っても過言ではないでしょう。
そんな人気車であるCB400SFですが、こちらの画像の車両は長年の放置によって不動バイクとなっていました。
先出のアドレスV125Gとは違い、外観から事故の形跡は見て取ることはできませんが、マフラーやヘッドライトも欠損しており、乗れる段階まで回復させるのがコストに見合わないことは明らかでした。
ご連絡いただいたお客様も当然手数料がかかるものとお考えでいらっしゃったのですが、この車両も当店の方針に従い、一切の手数料をいただかず、無料引取りを実施させていただきました。
スズキ GSX1300Rハヤブサ
滋賀県長浜市にて出張引取りさせていただきました、スズキのGSX1300Rハヤブサです。
ハヤブサといえば、市販車最速の名を恣にしたことで有名です。
また、その独特のフォルムから、今でも熱烈なファンを持つバイクです。
上の画像のハヤブサ、先述の通り滋賀県長浜市で引き取らせていただいたのですが、オーナー様は他県にお住まいの方でした。
他県から滋賀県にツーリングにいらっしゃった際に事故に遭われて、付近のレッカー業車に引き揚げられ保管されていたバイクを私どもで引き取ったのです。
なにせハヤブサですからそれなりの速度が出ていたのでしょう。
事故の衝撃が画像から伝わってきます。
ハヤブサの極太のフレームがグニャリと曲がっており、フロントフォークも垂直に近い角度にまで立ってしまっています。
オーナー様もやはり無事で済むはずもなく、付近の病院に入院されていました(命に別状はない状態でしたので、なによりです)。
レッカー業車にバイクをそのまま置いておくわけにもいきませんので、入院されているオーナー様に代わり、身内の方が色々と問い合わせをしてみてもそれなりの手数料を取られる業者ばかりで途方に暮れていたそうです。
そんな折、私どもバイク買取番長に白羽の矢が立ったというわけです。
距離や時間等のコストを考慮すると、いくらか手数料をいただくのが妥当な案件ではありましたが、困っているお客様の助けになればと、無料で引取処理をさせて頂きました。
富士重工 ラビットS301
滋賀県長浜市にて出張買取させて頂きました、富士重工のラビットS301です。
こちらのバイクは事故バイクではありませんが、長年の放置によって完全に不動バイクとなっていました。
旧車として高値がつくかもと思い、複数の業者にご連絡されたようですが、古いバイクなので交換部品が用意できないという理由で出張拒否あるいは値段がつかないと言われたそうです。
たしかに旧車バイクというのは結構な値段がつきそうなイメージですが、実際はよほど人気の車種で無ければ、上述の『パーツが手に入らない』という理由で値段がつかないという結果になりがちです。
バイク買取業車としては妥当な判断かもしれませんが、当店はバイクの買取ではなく、お客様のバイクライフをお手伝いすることを自らの使命と考えておりますので、なんとか頑張ってお値段をつけさせて頂きました。
大した金額ではありませんが、50,000円という査定額をご提示し、他店で0円と言われたお客様には大変喜んでいただけました。
まとめ
今回は当店で買取・引取させていただいた事故バイクや不動バイクについてお話しさせて頂きました。
他店で引取手数料が発生すると言われ、処分に困っている事故・不動バイクをお持ちの方は是非私どもバイク買取番長にお声掛けください。
ご満足いただけるよう、精一杯頑張らせて頂きます。
それでは、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。