- 走行中に曲がろうと思ったらウインカーが点かない!
- ツーリングに行く前に日常点検をしたらウインカーが点かない!
急にウインカーが点かなくなると慌ててしまいますよね。
この記事では、
- ウインカーが点滅しないときに考えられる原因
- ツーリング中にウインカーが点滅しなくなったときの対処法
などを解説しています。
是非読んでみてくださいね。
ウインカーの故障は急に発生すると慌てるよな
いつもと点滅具合が違うとびっくりしちゃう!
この記事を読んで慌てずに対処しような
まずはどの場所が点滅しないのか確認する
まずは「どの場所が」「どのような症状で」点滅しないのかを確認しましょう。
- 両方
- 片方
点灯しないのは両方でしょうか?片方でしょうか?
- 両方点滅しない
- 片方、一部だけ点かない
- ウインカーの点滅が遅い
- ウインカーの点滅が早い
ひとえに「ウインカーがつかない」と言っても、いろいろな症状があります。
今回はその中でも特によくある症状と、よくある原因について解説していきます。
ウインカーが左右両方共点滅しない場合に考えられる原因
ウインカーが左右両方点滅しない場合に考えられる主な原因は
- バッテリーの劣化
- ウインカーリレー(フラッシャーユニット)の故障
です。
バッテリーの劣化
- エンジンをかけてからしばらくウインカーが点滅しない
- ホーンもならずウインカーも点滅しない
このような症状であればバッテリーの劣化が原因の可能性があります。バッテリーを充電すれば復帰する場合もありますが、できれば交換したほうがいいでしょう。
ウインカーリレー(フラッシャーユニット)の故障
- ウインカーが左右両方点滅しない
- ウインカーがつきっぱなしになっている
このような症状の場合にはウインカーリレー(フラッシャーユニット)が故障している可能性があります。
ウインカーの点滅はこのウインカーリレーが働いて作動しているため、ウインカーリレーが故障していると、点滅しなくなったり、つきっぱなしになったりします。
ウインカーリレー故障の場合は、部品の交換が必要です。
ウインカーが片方・一部だけ点かない場合に考えられる原因
ウインカーが片方、一部だけ点かない場合に考えられる原因は、
- 球切れ
- ウインカースイッチの接点不良
- 配線やリレーの断線やアース不良及びカプラの外れ
です。
球切れ
- ウインカーが片方だけ点かない
- 一部だけ点かない
このような症状の場合は、球切れ(バルブのフィラメント切れ)の可能性があります。
バルブを外して見て、切れているか確認し、よく見えない場合は左右入れ替えてみてください。左右入れ替えて入れ替えた方に同じ症状が出た場合は、球切れです。
バルブを新しいものに交換しましょう。切れたほうだけ変えるのもいいですが、電球は左右同じように点灯点滅しているものなので、左が切れたら次は右が切れる可能性が高いです。どちらかの球切れをしたら、左右同時交換をおすすめいたします。
ウインカースイッチの接点不良
- ウインカーが片方だけ点かない
このような症状の場合はウインカースイッチの接点不良の可能性があります。
右にウインカーをきったのに右が点滅しない、ウインカースイッチをトントンと叩いて少し衝撃を入れると治った、このような場合は接点不良の可能性が高いため、ウインカースイッチを取り外して磨くか部品の交換が必要です。
配線やリレーの断線やアース不良及びカプラの外れ
- ウインカーが左右両方とも点灯しない
- ウインカーが一部だけ点灯しない
- ウインカーが片方だけ点灯しない
年式の新しいバイクはあまり起こることはありませんが、旧車の場合このような症状の場合は配線、アース不良、カプラの外れなどが原因の可能性があります。
ウインカーの点滅が遅い
ウインカーの点滅が遅く、ゆっくり点滅する場合に考えられる原因は、
- バッテリーの劣化
- ワット数が違うバルブが装着されている
- LEDバルブに変えたのにリレーを変えていない
です。
バッテリーの劣化
- エンジンがかかってからしばらくウインカーの点滅が遅い
このような症状の場合には、バッテリーの劣化が原因の可能性があります。
エンジンをかけてからしばらくすると通常のウインカー速度に復帰するようであれば、一度バッテリーを交換してみましょう。
ワット数が違うバルブが装着されている
- ウインカーがゆっくり点滅する
- ウインカーが点かない
- ウインカーが以前より暗い
このような症状の場合は、ワット数が違うバルブが装着されている可能性があります。
指定電力数オーバー、以下のバルブをつけると、不具合が起こる可能性があったり、バルブがすぐ切れてしまったりします。必ずバルブを交換する際は、指定のワット数を確認してから部品を用意するようにしましょう。
国内バイクのウインカーバルブは12v10wのものが多い印象です。
LEDバルブに変えたのにリレーを変えていない
- ウインカーがゆっくり点滅する
- ウインカーがはじめだけ点灯して点かなくなった
- ウインカーが点滅せずずっと点灯している
- ウインカーが高速点灯(ハイフラッシャ)になる
このような症状の場合は、ウインカーをLEDバルブに交換したのにリレーをLED用に交換していないことが原因の可能性があります。
最近電球をLEDに交換して、その後に現象が出た場合はリレーが原因の可能性が高いため、LED用のリレーに交換をしてみましょう。
バイクのヘッドライトやウインカーなど、灯火類は基本交流電流です。対してLEDは直流電流なため、LEDバルブに交換した場合は直流に対応したリレーに交換する必要があります。
正常に点灯してしまう場合もありますが、不具合が起こる可能性が高いためLEDバルブ二交換する場合はリレーもセットで交換するようにしましょう。
ウインカーが早く点滅している!?ハイフラッシャーは故障のサイン
- ウインカーが早く点滅している
このような症状が出てびっくりしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ウインカーが早く点滅する」という症状は「ハイフラッシャー現象」といい、ウインカーが正常に作動していないことを運転者に知らせる機能です。
右側のウインカーが正常に点滅していない場合、左側のウインカーがハイフラッシャーになります。灯火類の不具合はなかなか乗っている最中に気付くことが出来ません。
方向指示器は公道を走行するうえで重要な機能なので、運転者に故障を気付いてもらうために「ハイフラッシャー現象」という機能がついています。
ウインカーの故障は症状も故障箇所も多種多様
上記にあげた故障原因は、あくまでも故障原因の一部であり、全てではありません。
「ウインカーの故障」と言っても、症状も故障箇所も多種多様です。故障箇所が一部分とも限らず、二箇所の故障により不具合が発生している場合もあります。旧車や事故車に関しては、特に要注意です。旧車は、ある程度の年数が経過しているものが多いため、経年劣化をしている部品が多く、配線関係も固く劣化している場合があります。接続部も腐食やサビで接触不良を起こしていることもあるため、単に部品の故障だけではなく、接触不良などの可能性が高まります。
事故車に関しては、思わぬところが故障している、故障してしまう、こともあるため、要注意といえるでしょう。車と比べて、フレームがむき出しの状態なので、事故も多い二輪車。中古バイクだと、どこでだれがどのような事故をして、どこをどのように修理したのか、詳細が不明な車体も多く、大きな事故を起こしたにも関わらずプロに依頼せず外観だけ簡単に修理をしてしまう人もいます。「修復歴あり」の中古バイクを購入した人は、故障原因の幅も広がると思ったほうがいいでしょう。
修復歴ありはフレームの損傷だから人間でいうと骨折のようなイメージやな。あとから古傷傷んだりするもんな
フレーム(骨格)まで損傷しているって結構大きな損傷だよね…
意外と多いヒューマンエラー(人為的ミス)
最近、バルブ交換などの整備はしませんでしたか?
「ウインカーがつかない」など灯火類のトラブルで意外と多いのがヒューマンエラーです。
シートを外して整備をしたり、バルブを変えたり…自分でなにか整備をしたあとに不具合が起こった場合は、まず整備をしたところ(触ったところ)を振り返りましょう。
コネクターが抜けていたり、コネクターがしっかりとはまっていなかったり、違うコネクターを組み付けてしまっていたり、組み付けのときに配線を挟んでしまっていたり、指定規格外のバルブを装着してしまっていたり…今回整備をしたことにより発生した不具合の可能性もあります。
振り返っても自分で故障原因が分からない場合は、ディーラーやプロのバイクショップに依頼をしましょう。その際は必ず、整備したところの自己申告をするようにしてくださいね。
ツーリング中にウインカーが故障した場合はどうすればいい?
ツーリング中にウインカーが故障した場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
主な対処方法は3つです。
- レッカーを呼ぶ
- すぐに停車が出来ないようであれば手信号を使用する
- 歩いてバイク屋に持っていく
まずは落ち着いて。
慌てずに対処することが大事やで
レッカーを呼ぶ
走行中にウインカーが故障した場合は、後続車に気を付けて、すぐに路肩に停車をしてレッカーを呼びましょう。停車している最中も、後続車の追突を避けるために安全なところで待機をするようにしてください。
日頃からバイクにかけている自動車保険や、JAFなど、自分のバイクが何に加入しているかは確認しておくようにしましょう。
すぐに停車が出来ないようであれば手信号を使用する
走行中にウインカーが故障した場合、すぐに停車が出来ないようであれば、手信号を使用して停車ができる位置まで移動をしましょう。
- 右折:水平に伸ばした左腕をヒジから直角に真上にあげる
- 左折:左腕をまっすぐ水平に伸ばす
- 停車及び徐行:左腕を斜め下に向かってまっすぐ伸ばす
ウインカーなど、バイクが故障しているにも関わらず、手信号もせず走行を続けていると整備不良車として警察にとめられ違反車として扱われる可能性があります。
歩いてバイク屋に持っていく
走行中にウインカーが故障した場合、すぐ近くにバイク屋さんがあるようであればバイクをとめて、歩いてバイクを引きながら入庫をしましょう。お店の看板が見えてもバイク屋さんが定休日だったり、臨時休業、レスキュー中で不在など、すぐに対応してもらえない場合もあります。スムーズに入庫するためにも一度路肩に停車をしてお店に連絡をいれるようにしてください。
あまりに距離がある場合は、先述したとおりレッカーを呼ぶようにしましょう。
まとめ:ウインカーが故障したらすぐに修理しよう
ウインカーの故障にはいろいろな種類があることがわかりました。
バイクによって、故障箇所や症状は違いますが、一例として是非参考にしてみてください。
ウインカー、ヘッドライト、ブレーキランプなど、灯火類の故障を放置することは、整備不良車に該当するため、早急に対処するようにしましょう。点数や罰金などを課せられる可能性があります。
ウインカーが故障しても、修理すれば治ります。故障やトラブルが発生してしまうのは仕方のないことです。落ち着いて慌てずに対応し、修理をするようにしましょう。