バイクのチェーンはどのくらいの頻度でメンテナンスをすればいい?清掃やオイル塗布が必要な理由や気をつけたいポイントなどを解説します

バイクのチェーンは動力を伝える重要な部品です。

定期的なメンテナンスとして「清掃・給油」「張りの調整」、摩耗をしたら「交換」など、チェーンはさまざまなメンテナンスが必要となります。

その中でも、チェーンの清掃と給油は、長くバイクを使用するために覚えておきたいメンテナンスの一つです。

  • バイクのチェーンってどれくらいの頻度でメンテナンスをすればいいの?
  • バイクのチェーンの清掃や給油はなぜ必要なの?
  • バイクのチェーンの清掃や給油をする上で何か気をつけたほうがいいことってあるの?

このような疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、

  • バイクのチェーンはなぜ定期的なメンテナンスが必要なのか
  • バイクのチェーンを清掃、給油をしないとどうなる?
  • 長時間乗っていない場合のチェーンのメンテナンス
  • チェーンの清掃給油をするために準備をするもの
  • バイクのチェーンを清掃給油をする方法
  • バイクのチェーンを清掃給油する際に気をつけたいポイント
  • チェーンのメンテナンスは清掃給油だけでなく張り調整も必要
  • チェーンのメンテナンスはバイクショップに依頼をするのもおすすめ

などについて解説しています。

バイクのチェーンのメンテナンスについてお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

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目次

バイクのチェーンはなぜ定期的なメンテナンスが必要?

バイクのチェーンはなぜ定期的なメンテナンスが必要なのでしょうか?

その答えは、チェーンが取り付けられている位置にあります。

バイクのドライブチェーンは、外に剥き出しになっている部品です。

剥き出しになっているがゆえに、外的な影響を受けやすいパーツでもあり、雨や水たまりの水で濡れてしまったり、砂埃などで汚れてしまうことがあります。

チェーンに塗布された潤滑オイルが、濡れて流れてしまったり、砂埃で汚れてしまったりすると、上手に潤滑できなくなり、異音やサビなどが発生しスムーズに動かなくなってしまいます。

チェーンがスムーズに動かなくなってしまうと、最終的に、チェーンの破損や脱落といった故障につながる可能性もあり、大変危険です。

このような事態を防ぐためにも、バイクのチェーンは定期的なメンテナンスをする必要があります。

バイクのチェーンを清掃、給油しないとどうなる?

バイクのチェーンの清掃、給油を定期的に行わないと、一体どうなるのでしょうか?

定期的な清掃と給油を怠ってしまうと、以下のような状態になってしまう恐れがあります。

  • チェーンが伸びてしまう恐れがある
  • チェーンが錆びてしまう恐れがある

チェーンが伸びてしまう恐れがある

バイクのチェーンを清掃、給油しないと、チェーンが伸びてしまう恐れがあります。

バイクのチェーンが伸びると、動力の伝達が上手にできなくなってしまい、さまざまな不具合を起こします。

チェーンの伸びと言っても、プレートが伸びるわけではありません。

ドライブチェーンの構造部品であるピンとブッシュが摩耗することにより、隙間が大きくなり、チェーンの全長が伸びることを指します。

チェーン伸びの状態になると、たわみが発生し、スプロケットとうまく噛み合わなくなるため、異音や変速ショックなどの症状がでてしまいます。

チェーンが錆びてしまう恐れがある

バイクのチェーンを清掃、給油しないと、チェーンが錆びてしまう恐れがあります。

表面サビなどの軽いサビであればそこまで影響はありませんが、長年バイクのチェーンに清掃給油をしないままでいると、チェーンのサビは進行してしまいます。

金属に発生するサビは、酸化がすすむと表面から奥へと腐食していくため、サビが進行し、チェーンの腐食が進むと、最悪の場合チェーンが切れて外れてしまう恐れがあります。

走行中にチェーンが切れてしまうと、タイヤにチェーンを巻き込んでしまったり、チェーンが飛んで歩行者に当たるなどの事故につながることもあるため、大変危険です。

重大な事故を起こさないためにも、しっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。

バイクのチェーンを清掃、給油する頻度は500〜1,000km毎

バイクのチェーンを清掃、給油する頻度は、500〜1,000km毎がおすすめです。

清掃と給油は走る度に行うのが理想ですが、毎回チェーンの清掃と給油をしてから走り出すのは、大変な手間になってしまいます。

500km〜1,000km走ったらメンテナンスの時間を設ける、月に一回か二回メンテナンスの時間を設ける、など、自分のライフスタイルに合った方法で、メンテナンスを行うようにしましょう。

こまめなメンテナンスをすることは、チェーンの寿命を伸ばすことにも繋がります。

長期間乗っていない場合は乗り始める前に清掃と給油をしよう

長期間乗っていない場合は、乗り始める前にチェーンの清掃と給油をするようにしましょう。

前回乗ってから長く期間があいてしまった場合は、そのまま乗ると潤滑不足でチェーンがスムーズに動かない可能性があります。

また、長期間放置されてしまっていたことにより、埃をかぶってチェーンの動きを妨げてしまうこともあります。

長期間乗っていない車両をそのまま動かすのは危険です。

チェーンをスムーズに動かすためにも、長期間乗っていない場合は、チェーンの清掃、給油をしてから乗り始めることをおすすめします。

チェーンの清掃給油をするために準備をするもの

チェーンの清掃と給油をするために必要なものをご紹介します。

  • 受け皿
  • チェーンブラシ
  • チェーンクリーナー
  • ウエス
  • チェーンルブ(チェーンオイル)
  • バイクのメンテナンススタンド

後輪を浮かせて作業をするため、バイクのメンテナンススタンドがあると便利です。

センタースタンドがあるバイクであれば、スタンドを利用して後輪を浮かせるのも良いでしょう。

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メンテナンススタンドはいろんな整備で使用するから、一つ持っておくと便利やで。

チェーンを清掃給油する方法

バイクのチェーンを清掃、給油する方法をご説明します。

STEP
バイクのセンタースタンドやメンテナンススタンドを使用して後輪を上げる

まずは、バイクのセンタースタンドやメンテナンススタンドを使用して後輪をあげます。

必要な工具なども、近くに置いて準備をします。

これで作業に入る準備ができました。

STEP
汚れを落とす

次は、チェーンクリーナーを使用して、バイクチェーンの汚れを落とします。

砂汚れなどがたくさんある場合は、水で余洗いをしておくのも良いでしょう。

STEP
チェーンブラシで磨く

大まかな汚れが落ちたら、チェーンブラシを使用して細かい汚れを落としていきます。

傷がつかないように、優しく磨くのがポイントです。

STEP
ウエスで拭く

綺麗に磨けたら、ウエスでチェーンクリーナーや汚れをウエスで拭き取ります。

ウエスやペーパークリーナーなど使い捨てできるもので拭き取るようにしましょう。

STEP
チェーンルブを塗布する

汚れやチェーンクリーナーが拭き取れたら、チェーンルブ(チェーンオイル)を塗布します。

チェーンの内側から外側へ吹き付けるのがポイントです。

タイヤに付着してしまうと滑る原因にもなりますので、タイヤには付着しないように注意をしましょう。

STEP
余分なオイルをウエスで拭き取る

最後に、余分なオイルや汚れをウエスで拭いたら作業は完了です。

  • タイヤにオイルがついていないか
  • エンジンを始動をしてみてスムーズにチェーンが動いているか

を確認して、チェーンの清掃給油作業は終わりとなります。

バイクのチェーンを清掃給油する時に気をつけるポイント

バイクのチェーンを清掃、給油するときに気をつけたいポイントを2つご紹介します。

  • 汎用のパーツクリーナーは使わない
  • 潤滑剤は必ずバイク専用のものを使用する

通常のパーツクリーナーは使わない

バイクのチェーンを清掃するときには、通常バイク整備で使用するパーツクリーナーは使用せず、必ずバイクチェーン専用の「チェーンクリーナー」を使用するようにしましょう。

汎用のパーツクリーナーを使用すると、オーリングを痛めてしまったり、必要な潤滑グリスまで落としてしまう可能性があります。

バイクチェーンのメンテナンスをするときは、必ずバイクのチェーン専用の「チェーンクリーナー」を使用しましょう。

潤滑剤は必ずバイク専用のものを使用する

バイクチェーンの給油をするときには、必ずバイクのチェーン専用の潤滑剤を使用するようにしましょう。

汎用の潤滑剤の中には、シールチェーンのオーリングを劣化させてしまうものもあるため、注意が必要です。

バイクのチェーンをメンテナンスするときは、必ずバイクのチェーン専用の「チェーンルブやチェーンオイル」を使用するようにしましょう。

チェーンのメンテナンスは清掃給油だけではなく定期的な張り調整も必要

チェーンのメンテナンスは、清掃給油だけではなく、定期的な張り調整も必要となります。

1,000〜2,000km走行毎に、張りの状態を点検するようにしましょう。

張りを点検し、調整が必要であれば適正値になるように、張りを調整します。

張りは「20〜25mm」に設定されていることが多いですが、張りの適正値は車両によって異なるため、必ずサービスマニュアルをチェックしてから行うようにしましょう。

張り調整時に伸びムラや摩耗を感じたらチェーンの交換を検討しよう

張りの調整時に、伸びムラや磨耗を感じたら、チェーンの交換を検討するようにしましょう。

チェーンの摩耗や劣化は、使用頻度や保管状態によっても異なります。

点検をし、伸びや錆び過多と判断した場合は、早めにチェーンの交換をするようにしましょう。

また、距離を乗っていなくても、5年以上経過している場合は、交換の検討をするのがおすすめです。

チェーンは消耗部品なので、摩耗、劣化をしたら早めに交換をするようにしましょう。

バイクのチェーンのメンテナンス作業が難しい場合はバイクショップに依頼をしよう

バイクのチェーンのメンテナンスが難しい場合は、バイクショップに依頼をしましょう。

バイクのチェーンは、動力を伝える重要な部品です。

そのため、確実に、しっかりと、メンテナンスをする必要があります。

自分で作業をするのが難しい場合は、プロに任せるのも一つの手段です。

バイクショップに任せれば、チェーンを交換するタイミングなども、プロに判断してもらうことができます。

信頼できるバイクショップを探し、一度相談してみるようにしましょう。

まとめ:しっかりとチェーンのメンテナンスをしてツーリングに出かけよう

今回の記事では、バイクのチェーンのメンテナンスについてご紹介をしました。

チェーンがしっかりメンテナンスされていないと、チェーンが破損したり脱落するなどの重大な事故につながることもあります。

異音がし始めたら、要注意です。

潤滑切れを起こしていたり、チェーンが伸びてしまっている可能性があります。

しっかりとチェーンのメンテナンスをして、楽しいツーリングに出かけましょう。

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