バイクのプロが教える!おすすめ保険TOP3

電卓を持ちガッツポーズをするリクルートスーツの女性

バイクは道路上を高速で走行するものですから、事故のリスクはつきものです。

自分がどれだけバイクの運転に気をつけていても、もらい事故という可能性もあります。

そうしたリスクをヘッジするためにバイク保険というものがあるわけですが、内容が難しくてよくわからない、どのバイク保険を選べば良いのか判別できないという方もいらっしゃるかと思います。

そこで、この記事ではバイク保険の概要と代表的なバイク保険の特徴をご説明したいと思います。

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バイク保険の基本は自賠責(自動車賠償責任保険)

いうまでもないことですが、公道でバイクを運転するには、自賠責に加入している必要があります。

もし、自賠責保険に未加入の状態でバイクを運転してしまうと、違反点数6点、すなわち免許停止、さらには1年以下の懲役または50万円以下の罰金という重い処罰が設定されています。

というのも、自賠責に加入することはバイクを運転する者の最低限度の義務だからです。

万が一、人身事故を起こして被害者の方を死亡させてしまったら、自賠責から保険金として最高で3,000万円が支払われます。

事故の賠償金として3,000万円を支払わなければならなくなったとき、3,000万円を自腹でポンと用意できる方はそうそういないと思います(仮に用意できても自賠責には加入しないといけませんよ)。

そうなると、その瞬間から3,000万円の借金を背負うことになります。

被害者への賠償もできませんし、自らも借金で将来を失ってしまうなんて、恐ろしいことですよね。

そんなことにならないために、バイクに乗るには自賠責への加入が義務付けられているのです。

ちなみに、自賠責について下の記事で詳しくお話していますので、ご参照ください。

自賠責だけでは不十分?

さて、上述のお話でバイクを運転するにあたって自賠責への加入がいかに重要かをご理解いただけたかと思いますが、実は自賠責だけではまだ安心できないのが現実です。

なぜなら、自賠責によって支払われる死亡保険金の上限額は3,000万円である一方、交通事故の死亡賠償金が3,000万円を超えることは珍しくないからです。

たとえば、一家の大黒柱で、扶養家族は2人、年収は500万円の男性を交通事故で死亡させてしまった場合の賠償金は概算で7,925万円となります(下記リンク「慰謝料計算機」による試算)。
慰謝料計算機

するとどうでしょう、自賠責保険に加入していても、7,925万円−3,000万円(自賠責による保険金)=4,925万円の支払い義務が残ります。

しかも、自賠責は人身事故のみが保障対象ですから、対物事故つまり物を壊してしまった場合は保障されないのです。

たとえば、事故でガードレールや街灯などを倒してしまったならば、それらを弁償しなければなりません。

ガードレールは1メートルあたり50,000円、街灯は500,000円前後の価格だと言われています。

さらには、店舗や電車を壊してしまうような事故の場合、賠償金が1億円を超えた判例もいくつかあります。

つまり、死亡に対する3,000万円を超える保障と、対物の保障が必要なのです。

そこをカバーしてくれるのが、バイクの任意保険です。

バイクの任意保険ってどんなもの?

上でご説明したように、バイクを運転する際のリスクを保障する保険として自賠責だけでは不十分ですので、足りない保険金と補償範囲をカバーしてくれるのが任意保険です。

任意保険の基本部分は対人補償と対物補償です。

保険金額はどちらも無制限で契約することができ、実際に多くの方が無制限に設定されていると思います。

対人・対物で無制限にすれば、上述した保険金額と補償範囲の不足をバッチリカバーすることができます。

さらに、ほとんどのバイク任意保険は対物・対人の他にも手厚い補償やサービスを付帯することができます。

たとえば、TVコマーシャルでよく目にするチューリッヒのバイク保険の場合、対人・対物の他に、自損事故障害特約と無保険車傷害特約が自動付帯されます。

自損事故障害特約とは、相手のいない単独事故、いわゆる自損事故や相手はいるが相手に過失のない事故で自分が死亡あるいは負傷を負った際に補償してくれるものです。

無保険者傷害特約とは、バイクで事故をして死亡あるいは後遺障害を負ってしまったが、相手方がわからない、あるいはわかるが無保険で賠償金を払いきれないという場合に保険金が受け取れるものです。

対人・対物が相手方に対する補償であるのに対して、自損事故傷害特約と無保険者傷害特約は自らを守るものであるという点が大きな違いです。

他にも、タンデムライダーの死傷まで補償してくれる搭乗車傷害保険、死傷だけでなく休業損害、看護料、葬祭費用まで補償範囲に含まれる人身傷害保険などをつけることもできます。

なお、自賠責は国で定められた制度ですから、どの保険会社を窓口として加入しても保険料は同じです(沖縄および一部離島は例外)が、任意保険は各保険会社が独自に設計・販売しているものですから、保証内容がほとんど同じでも、支払う保険料は異なります。

そこで次のセクションでは、代表的な保険会社が販売しているバイクの任意保険をご紹介していきます。

おすすめバイク保険

バイク保険を取り扱っている保険会社は数多くありますが、ダイレクト系(ネット系)の保険会社がおすすめです。

その理由として、

  1. ダイレクト系の保険会社は店舗や代理店を持たないのでコストが省かれ、保険料が安い傾向がある
  2. ダイレクト系の保険会社はネットで申し込むとネット割が適用されるところが多い
  3. ダイレクト系の保険会社はネットで見積もりから申し込みまで完結できる
  4. ダイレクト系の保険会社は会員ページで保険内容の確認や変更、継続などの手続きができる

などが挙げられます。

ダイレクト系のバイク保険はなんだか心配という声もありますが、利用者の声などを聞く限りでは、アフターフォローやロードサービスなどもしっかりしており、これといった問題はないようです。

アクサダイレクト

アクサダイレクト
岡田将生さんのTVコマーシャルでおなじみのアクサダイレクト。

ホームページでの無料見積もりを試してみたところ、22,260円/年のところ、ネット割がきいて、19,260円/年となりました。

補償内容は、バイクは250cc、ゴールド免許で30歳以上、年間走行距離5,000km未満で対人対物無制限、自損事故保険1,500万円、無保険車傷害保険2億円、搭乗者傷害保険300万円というもので、一般的な補償内容としては十分ではないでしょうか。

ちなみに、バイク保険には初めて入り、等級による割引なしの設定で計算しております。

あと、アクサダイレクトのバイク保険にはAXAプレミアムロードサービスが無料で付帯しており、ガス欠時の燃料補給などのロードサイドサービス、レッカー移動などのレッカーサービス、修理後車両引取費用サービス、宿泊・帰宅・ペット宿泊費用サービス、その他のサービスなど手厚いロードサービスを受けられるのも魅力です。

チューリッヒ

チューリッヒのバイク保険
ハロースイス♪のTVコマーシャルが記憶に鮮明なチューリッヒ。

上のアクサダイレクトとほぼ同条件で、21,300円/年、そこから3,000円のネット割が効いて18,300円となりました。

チューリッヒの方がアクサダイレクトよりも960円お安いですね。

チューリッヒももちろん無料ロードサービスが付帯しているのですが、チューリッヒのロードサービスのすごいところは、キーを紛失したときの解錠およびキー作成までなんと無料で対応してくれる点です。

その他にも、チューリッヒには他社では見られない幅広いロードサービスが用意されているので、ロードサービス重視の方にはおすすめです。

バイク保険ロードサービス比較表

三井ダイレクト損保

三井ダイレクト損保
最後は貴重な国内勢、三井ダイレクト損保です。

上記2つの保険会社とほぼ同じ補償内容で見積もりをとってみたところ、32,150円で、ネット割3,000円、証券不発行割500円がついて、28,650円となりました。

最安値のチューリッヒとの差は28,650円−18,300円=10,350円となりました。

三井ダイレクト損保の場合、免許の色による割引がないこと、予想走行距離による分類がないことなどが影響して保険料が高くなっているものと考えられます。

三井ダイレクト損保もロードサービスは付帯していますが、上記2社に比べるといささか物足りない内容となっております。

とはいえ、天下の三井系列企業ですから、やはり日本の企業じゃないと安心できないという方には良いでしょう。

まとめ

以上、バイクの任意保険についてご説明してきましたが、ここまでの内容をまとめると以下のようになります。

  • 自賠責への加入はバイクに乗る人の義務
  • 自賠責の対人補償限度額は3,000万円、対物は補償されない
  • 実際の事故は自賠責の補償内容ではカバーしきれないことがある
  • 任意保険は自賠責の不足分をカバーするもの
  • おすすめのバイクの任意保険はダイレクト系(ネット系)
  • ダイレクト系任意保険はロードサービスの手厚さも魅力のひとつ

バイクの任意保険に加入されていないという方も少なからずいらっしゃるかと思います。

しかし事故の相手方のみならず、ご自身、そしてご家族を守るためにもバイクの任意保険へのご加入をご検討されてみてはいかがでしょうか。

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