- バイク用ヘルメットを買いたいけどどうやって選べばいいか分からない
- デザインだけで選んでいいのかな?
- そもそもヘルメットってなんで必要?
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事ではバイク用ヘルメットの選び方と安全規格について、コバヤシとばんちょくんが解説します!
ヘルメット選びは、バイク選びの次に大事なことやからな
ヘルメットはしっかり選びたいよね!
[命を守る]ヘルメットの重要性
何故ヘルメットをしなければいけないのか?
答えは一つ。
「命を守るため」です。
最悪の事態を避けるために、頭部をしっかりと保護できるヘルメットを装着しましょう。
バイクの死亡事故原因第一位は頭部損傷
バイク事故の致命傷第一位は頭部損傷です。
2021年の統計では、62.9%の事故で頭部損傷が致命傷、次いで胸部損傷が17.1%となっており、2021年中に発生した事故のうち、37.1%の事故時にヘルメットが脱落しています。
最悪の事態を防ぐためにも、しっかりと自分の頭のサイズに合ったヘルメットを選択し、あご紐を締めて装着することが大事です。
ヘルメットの種類
ヘルメットは主に6種類のタイプがあります。
- フルフェイスヘルメット
- シールドジェットヘルメット
- システムヘルメット
- ストリートジェットヘルメット
- オフロードヘルメット
- ハーフキャップヘルメット
それぞれのヘルメットの特徴をご紹介します。
フルフェイスヘルメット
フルフェイスヘルメットは、顔全体、頭部全体をしっかりと覆うことができ最も安全性が高いヘルメットです。チンガード(顎のプロテクター)がついており、飛び石や虫の衝突もガードすることができます。
安全性だけでなく防風性も高く、サーキット走行ではフルフェイスヘルメットの着用が義務付けられています。密封性が高く、風を受け流す構造で走行中の風切り音が少ないです。高速走行でも走りに集中することができます。ただ密封性の高さ故に熱がこもりやすく夏場は暑いのがネックです。
シールドジェットヘルメット
シールドジェットヘルメットはオープンフェイスヘルメットとも呼ばれ、顎のガード(チンガード)が無いタイプのヘルメットです。シールドが大きいため視界は広く、開放的ですが、万が一転倒してしまった場合は頭部を損傷する可能性があります。
システムヘルメット
システムヘルメットは、フルフェイスのような形状をしつつも、顎の部分が可動式でジェットヘルメットのような開放感も備えているハイブリッドなヘルメットです。しかし、可動式なぶんフルフェイスより若干安全性は劣ります。
ストリートジェットヘルメット
ストリートジェットヘルメットは、シールドの脱着が簡単なタイプのものが多く、街乗りや短距離走行が多いライダーがよく装着しています。
オフロードヘルメット
オフロードヘルメットは、オフロード走行に特化したヘルメット。
頭部に装着されたバイザーが特徴で、突き出した木の枝や跳ねた泥などから頭部を保護することができます。安全性も高く、街乗りよりも林道走行などが多いライダーにおすすめのヘルメットです。
ハーフキャップヘルメット
ハーフキャップヘルメットは、頭の上半分を保護するタイプのヘルメットです。別名、半ヘルとも呼ばれています。軽量で小さく着脱が容易なため、125cc以下の排気量が小さいバイクや街乗り走行が多い人が装着しているのをよく目にします。しかし、転倒した場合には顎や側頭部を保護するものがついていないため、6種類の中でも安全性が最も低いヘルメットです。
ヘルメットの選び方
ヘルメットはどのように選べばいいのでしょうか?
ここでは、ヘルメットの選び方をご紹介します。
ヘルメットの種類(タイプ)を選ぶ
使用方法やバイクの種類から、まずはヘルメットの種類を選びましょう。高速走行などのロングツーリングが多い人や、選ぶ際に安全性を重視する人は「フルフェイス」一択です。林道などのオフロード走行が多い場合は、枝や小石、泥などから頭部を保護するためにもバイザーがついたオフロードヘルメットを選ぶようにしましょう。
頭部のサイズをはかる
ヘルメットを選ぶ際には、必ずメジャーで自分の頭部サイズを測りましょう。
頭部の計測は、頭の外周で一番大きな部分を測ります。自分の頭部サイズを知ることはヘルメット選びの手順のなかでも重要なポイントです。しっかり計測するようにしましょう。
(参考動画:SHOUEI公式)
サイズ表を見てメーカーや商品を選ぶ
ヘルメットを選ぶ際には、計測した頭部のサイズをもとに、サイズ表を見てメーカーや商品を選ぶようにしましょう。同じメーカーでもタイプの違いでヘルメットサイズに大きな違いがあったり、メーカーごとにサイズ展開が異なったりするので、「Mサイズ」「Lサイズ」などを基準に選ぶのではなく、計測した頭部のサイズをもとに選ぶようにしましょう。
適切なヘルメット選びのために気をつけたいポイント
適切なヘルメット選びのために気をつけることはあるのでしょうか?
気をつけたい4つのポイントをご紹介します。
自分の頭の形にあったヘルメット選び、サイズ選びをしよう
適切なヘルメット選びのためには、自分の頭の形にあった商品、サイズ選びをしましょう。数値上外周はぴったりでも、頭の形が合わないこともあります。みんな同じ頭の形をしているわけではないので、必ず「自分の頭の形にあった」ヘルメットを選ぶようにしましょう
ヘルメットを購入する前に試着をしよう
適切なヘルメットを選ぶために、購入する前に必ず試着をするようにしましょう。安く手に入れるためにインターネットで購入する人も多いですが、試着を一回もせずにサイズ表だけを見て購入するのは危険です。必ず試着をするようにしましょう。
必要に応じてプロのフィッティングサービスを活用しよう
適切なヘルメットを選ぶためには、必要に応じてプロのフィッティングサービスも活用しましょう。
- 自分で計測するのは不安だ…
- プロの意見を聞きたい…
- 普段メガネをかけているのでヘルメットを被ることに関してアドバイスが欲しい…
このような方にはプロのフィッティングサービスをおすすめします。
各メーカーから認定を受けたプロショップでのフィッティングサービスは、専用器具で細かく計測してくれるほか、頭の形状に合わせてヘルメット内装部品の提案をしてもらうことができます。
安全規格をクリアしたものを選ぼう
適切なヘルメットを選ぶためには、安全規格をクリアしたものを選びましょう。
国産品、輸入品ともに、バイク用ヘルメットには国内の販売においてPSCマークの貼り付けが義務付けられています。その他安全性を判断する基準として+αの任意安全規格をクリア、取得しているものを選ぶようにしましょう。
バイク用ヘルメットの安全規格
バイク用ヘルメットにはいろいろな安全規格があります。
ここでは5つの安全規格をご紹介します。
SG規格
SG規格は生活安全協会が定めた安全基準を満たしていることを保証する規格。
このマークがついている製品の欠陥が原因で人身事故が発生した場合は被害者に対して最高一億円の損害賠償が支払われます。日本国内で販売されているヘルメットは、PSCマークと合わせて表示されている事が多い。取得、貼り付けが義務付けられているPSCマークとは違い、SG規格は任意取得の規格である。
PSCマーク
PSCマークは、国内で販売されるヘルメットに消費生活用製品安全法で取得が義務付けられている、国が定める法律に基づいた規格。PSCマークは、国内で販売されているヘルメットに必ず貼り付けられています。
JIS規格
JISは日本産業規格。日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。厳しい落下テストなどをクリアしたものだけが認定を受けることができます。125CC以下のヘルメットがJIS1種、排気量無制限がJIS2種に分類されています。
SNELL規格
SNELL規格は、スネル財団が定めた安全規格です。ヘルメットの安全基準のなかでも、世界で最も厳しいと言われています。規格内容は5年毎に改定、更新されており、年々難易度は上がっていますが、その分安全性は保証されています。
FIM/MFJ公認
FIMは国際サイクリズム連盟、MFJは日本モーターサイクルスポーツ協会が定めた規格。
レースの公認規格で、この公認を受けたヘルメットでなければ公認競技に出場することができません。
バイクヘルメットメーカーの特徴
ここでは一部のバイクヘルメットメーカー17社の特徴を簡単にご紹介します。
Arai
株式会社アライヘルメットは日本の二大トップメーカーのひとつ。安全性に関してのこだわりはトップクラスで、「衝撃をかわすこと」を軸に商品を開発、製造している。
SNELL規格よりも厳しい「アライ規格」という独自の規格を設定している。
SHOUEI
株式会社SHOUEIは、日本のトップメーカーのひとつ。安全性はもちろんのこと、快適性やファッション性を意識したヘルメットを製造しており、世界でもトップクラスのシェア率を誇る。
OGK kabuto
株式会社オージーケーカブトは、バイクヘルメットの国内メーカー。JIS規格を取得しており、安全性快適性ともに高いクオリティのヘルメットを販売している。
HJC
韓国のヘルメットメーカー。取り扱っている種類が多く、サイズも細かく設定されている。
ZENITH
ZENITHは、株式会社ワイズギヤ(ヤマハ発動機株式会社の純正アクセサリー専門子会社)のヘルメットブランド。シンプルなデザインでリーズナブルな商品が多い。HJCのヘルメットをOEM販売しているモデルもある。
WINS
株式会社ウインズジャパンは平成21年設立の新しいメーカー。代表は元国内A級ライセンスのバイクレーサー片山匡史さん。JIS規格をクリアしており安全性は高く、コストパフォーマンスの良い商品が多い。
BELL
アメリカの老舗ヘルメットメーカー。ヘルメットの原型をつくったといわれています。ビンテージスタイルのベルヘルメットは世界中にファンを多く持つ。
SIMPSON
アメリカのヘルメットメーカー。シンプソン独自の唯一無二のフォルムが特徴。シンプソンはアメリカの老舗ヘルメットメーカーだが「ばくおん!!」というアニメのキャラクターが着用したことで、ライダー以外の一般の人にも日本での認知度が上がった。
AGV
AGVはイタリアの老舗ヘルメットメーカー。バレンティーノ・ロッシが着用していることで有名。スポーツタイプのライダーにおすすめのメーカーです。
Suomy
イタリアのヘルメットメーカー。2014年に破産し、インドネシアのヘルメットメーカーに買収され、生産部門の拠点をインドネシアにうつしたが、開発や原材料の大部分はイタリア産のままで、Suomyブランドを守っている。
NOLAN
イタリアのヘルメットメーカー。ノーランヘルメットはイタリアでのヘルメットシェア率NO1。
MOMODESIGN
イタリアのヘルメットメーカー。自動車のステアリングホイールで有名なモモデザインだが、ヘルメットの製造もしている。
SHARK
フランスのヘルメットメーカー。モーターレース界ではかなり有名です。
ROOF
フランスのヘルメットメーカー。180度回転するチンバー(チンガード、顎の保護部)を備えたヘルメットの販売で一躍有名になった。
SCHUBERTH
ドイツのヘルメットメーカー。ミハエル・シューマッハが愛用したことでも知られる老舗メーカー。
[バイクヘルメット]日頃のメンテナンス
愛用のバイクヘルメットを長持ちさせるために気をつけたいメンテナンスのポイントを2つご紹介します。
内装を外して洗浄しよう
ヘルメットを被ると、自分で思っている以上に頭の皮脂や汗で汚れています。定期的に内装を外して洗浄することで、ヘルメット内部の清潔を保つことができます。内装を外してお湯で揉み洗いすることで、ある程度の汚れを落とすことができます。揉み洗いをして汚れを流したあとはしっかりと乾燥させるようにしましょう。
通気性の良い場所で保管しよう
ヘルメットは通気性の良い場所で保管しましょう。湿気の多いところで保管していると、ヘルメットの内部にカビが発生してしまう恐れがあります。通気性、風通しの良いところで保管をしてカビが生えたヘルメットを被ることのないようにしましょう。
バイクヘルメットの買い替えタイミングは3年
バイクヘルメットの買い替えタイミングは、使い始めてから3年です。
3年も経つと、内装部品の劣化や外装の損傷などがみられるようになります。3年スパンで買い替えをして、常に良いコンディションのヘルメットを使用できるようにしましょう。
バイクヘルメットとあわせて使いたいおすすめアイテム
バイクヘルメットと合わせて使いたいおすすめアイテムを3つご紹介します。
バイク用インカム
バイク用のインカム。複数人でのツーリングでコミュニケーションを取る場合に非常に便利です。
インナーキャップ
バイク用のインナーキャップ。特に夏の使用がおすすめです。冷感タイプを使用すれば、ヘルメット内をクールに保つことができます。
ヘルメットライナー
バイク用のヘルメットベンチレーションライナー(エアーヘッド)です。ヘルメットを被って脱いだあとにセットした髪の毛が崩れるのが嫌だという人におすすめのアイテム。
まとめ:自分にあったバイクヘルメットを選んで素敵なライダー人生をおくろう
ヘルメット選びの最重要ポイントはサイズ選びです!自分で計測するのが不安な人は是非一度プロのフィッティングサービスを体験してみてください。
ヘルメットは、いろいろなメーカーや商品があるので迷ってしまうと思いますが、あなたにとってベストなヘルメットがきっと見つかります。
自分にあった素敵なバイクヘルメットを選んで素敵なライダー人生を送りましょう!