「真夏のツーリング、暑さがしんどくて楽しめない…」
そんな悩みを抱えているライダーも多いのではないでしょうか。
真夏のツーリングを快適に楽しむには“暑さ対策”が欠かせません!
では、具体的にどんな対策をすればいいのでしょうか?
この記事では、
- 暑さ対策が必要な理由
- 熱中症を防ぐためのポイント
- 夏向けウェアやヘルメットの選び方
- 手軽にできる暑さ対策や便利グッズ
などについて、わかりやすく解説します。
夏のバイク旅を爽快に楽しみたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
夏のツーリングに暑さ対策が必要な理由
真夏のバイクツーリングでは、気温の高さが思わぬトラブルを引き起こすことがあります。
ここでは、暑さ対策が必要な理由を3つ解説します。
- 熱中症の危険を防ぐため
- 暑さによる集中力の低下を避けるため
- ヘルメット内の不快感やムレを軽減するため
熱中症の危険を防ぐため
夏のツーリングを安全に楽しむには、熱中症対策が欠かせません。
バイクに乗っていると直射日光を浴び続けるうえ、ヘルメットの中に熱がこもりやすく、体温が急激に上がってしまいます。
もし走行中に発症すれば、転倒や重大な事故につながるおそれがあります。
実際、体調不良が原因でツーリング中にトラブルに見舞われるケースは少なくありません。
そのため、水分補給や服装の見直しなど、熱中症対策を徹底することが大切です。
暑さによる集中力の低下を避けるため
集中力の低下を防ぐためには、暑さ対策が欠かせません。
ツーリング中はわずかな判断の遅れが事故に直結するため、常に注意を集中させておく必要があります。
しかし、強い日差しや高温の中で走行を続けると、体力だけでなく思考力や反応速度も奪われていきます。
特にヘルメット内の蒸れや熱気は不快感を生み、集中を妨げる大きな要因になります。
長距離を走る場合は、なおさら疲労が蓄積しやすく、判断ミスのリスクも高まります。
走行中の安全を守るためにも、暑さによる集中力の低下を防ぐ工夫をしましょう。
ヘルメット内の不快感やムレを軽減するため
夏のツーリングを快適に過ごすためには、ヘルメット内の不快感やムレを軽減することが重要です。
真夏は特に汗をかきやすく、通気性が悪いまま走行を続けると、内部に熱や湿気がこもってしまいます。
その結果、ヘルメットの中は汗や皮脂で蒸れ、不快感が増すだけでなく、雑菌の繁殖や臭いの原因にもつながります。
さらに、肌に直接触れる部分が不衛生な状態になることで、かゆみやかぶれといった肌トラブルが起きるおそれもあります。
熱中症を予防するためにできること
ツーリング中に熱中症を防ぐには、どのような対策が効果的なのでしょうか。
ここでは、熱中症を予防するためにできることを6つ紹介します。
- 早朝や夕方に出発する
- 熱中症の初期症状チェック方法
- こまめな水分・塩分補給
- 涼しいエリアや標高の高い道を選んで走る
- 天気アプリを活用!危険な気象条件を見極める
- 少しでも異変を感じたら、無理せずすぐに停車する
早朝や夕方に出発する
真夏のツーリングは、早朝や夕方に出発しましょう。
気温が高くなる前や日差しが和らぐ時間帯を選ぶことで、体への負担を大きく減らすことができます。
特に早朝は空気も澄んでおり、路面温度も低いため、エンジンやタイヤへの熱負荷も抑えられます。
一方、夕方の走行は涼しい風を感じながら、夕焼けなどの景色も楽しめます。
直射日光を避けることで、熱中症のリスクを抑えながら、気持ちよくバイクに乗れる時間を確保できますよ。
熱中症の初期症状を理解しておく
熱中症を防ぐには、初期症状にいち早く気づくことが重要です。
異変に早く気づければ、深刻な体調悪化を防ぐことができます。
主な初期症状には、以下のようなものがあります。
- 頭痛やめまい
- 身体のだるさ
- 吐き気
ただし、ツーリング中は風を受けているため、暑さを感じにくく、症状を見落としやすいのが難点です。
「少しおかしいな」と思ったら、そのまま走り続けず、日陰などで休憩をとりましょう。
こまめな水分・塩分補給
夏のツーリングでは、こまめな水分・塩分補給が欠かせません。
汗をかくことで体内の水分とミネラルが失われ、放置すれば脱水や体調不良の原因になります。
特に走行中は水分をとるタイミングが限られるため、休憩のたびに意識して補給することが大切です。
また、体調の変化に早く気づくためにも、喉の渇きを感じる前に飲む習慣をつけておくと安心です。
涼しいエリアや標高の高い道を選んで走る
夏のツーリングを快適に楽しむなら、涼しいエリアや標高の高いルートを選ぶのがおすすめです。
気温が低い場所を走るだけで、体への負担は大きく変わります。
たとえば、山あいの道や湖の近く、海沿いのコースは風も心地よく、気温も比較的穏やかです。
出発前に天気や気温をチェックして、無理のないルートを計画しておきましょう。
天気アプリを活用!危険な気象条件を見極める
天気アプリを活用して、気象条件をこまめにチェックすることも大切です。
気温や湿度、紫外線量を事前に把握しておけば、無理のない計画が立てられます。
その日の状況にあわせて柔軟に計画を見直すことが、安全につながります。
少しでも異変を感じたら、無理せずすぐに停車する
体に少しでも異変を感じたら、無理せず走行を中断してください。
そのまま走り続けると、症状が悪化し、事故につながるおそれがあります。
頭がぼんやりする、手足がだるく感じるなど、いつもと違う感覚があれば要注意です。
安全な場所に停車し、日陰で休んでから水分や塩分を補給しましょう。
早めの判断が、自分の体を守るだけでなく、まわりの安全にもつながります。
大型バイクに乗るなら、エンジン熱にも注意しよう
大型バイクに乗る場合は、エンジンからの熱にも注意が必要です。
夏場は、走行中にエンジンやマフラーが高温になり、下半身に熱気がこもりやすくなります。
内燃機関はガソリンを燃焼させて動力を得るため、稼働中は常に熱を発生させています。
その熱がフレームやステップ周辺に伝わり、長時間の走行では体力を奪う要因にもなります。
信号待ちや渋滞中は風が当たらず、さらに熱がこもりやすくなるため要注意です。
快適に走るための夏向けバイクウェアの選び方
夏のツーリングは、服装ひとつで快適さが大きく変わります。
ここでは、夏向けバイクウェアの選び方を紹介します。
- 通気性抜群のメッシュジャケット&パンツ
- 汗をかいてもサラッと快適!冷感・速乾インナー
- ムレにくいグローブ&通気性の良いブーツ
- お尻の蒸れを防ぐ!メッシュタイプのシートカバー
- エンジン熱を遮る「ヒートブロックパンツ」で快適に
通気性抜群のメッシュジャケット&パンツ
夏のツーリングには、通気性の高いメッシュ素材のウェアを取り入れるのがおすすめです。
とくに、風をしっかり通すフルメッシュジャケットは、体にこもる熱をうまく逃がしてくれます。
また、背中や胸元にメッシュを多く使ったタイプであれば、走行中に風が抜けやすく、蒸し暑さを感じにくくなります。
さらにメッシュパンツをあわせて着用すれば、下半身のムレも軽減でき、長時間のライディングも快適です。
素材は速乾性に優れたもので、プロテクター入りのものを選ぶと安心です。
汗をかいてもサラッと快適!冷感・速乾インナー
夏のツーリングには、冷感・速乾インナーがあると便利です。
汗をかいてもすぐに吸収・発散してくれるため、肌がベタつかず、走行中もさらっとした着心地が続きます。
暑さ対策は外側の装備だけでなく、肌に触れるインナーから整えていきましょう。
ムレにくいグローブ&通気性の良いブーツ
夏のツーリングでは、手足のムレ対策も重要です。
メッシュ素材のグローブや通気性に優れたブーツを選ぶことで、不快感を抑えながら快適に走れます。
とくにメッシュグローブは、蒸れを防ぎながら安全性も確保できます。
ブーツも同様に、熱がこもりにくい設計のものを選ぶことで、足元の快適さが大きく変わります。
お尻の蒸れを防ぐ!メッシュタイプのシートカバー
長時間のツーリングでは、シートの蒸れ対策も忘れないようにしましょう。
メッシュタイプのシートカバーを使えば、座面と体のあいだに風が通りやすくなり、お尻まわりのムレを軽減できます。
メッシュタイプのシートカバーは取り付けが簡単で、多くのバイクに対応できるのも嬉しいポイントです。
エンジン熱を遮る「ヒートブロックパンツ」で快適に
夏のツーリングでは、エンジンから伝わる熱に悩まされることも少なくありません。
とくに大型バイクでは足元が熱を受けやすく、長時間の走行では疲れの原因にもなります。
そんなときに役立つのが、熱を反射する素材を使った「ヒートブロックパンツ」です。
下半身にこもる熱をやわらげてくれるため、暑さによる不快感を抑えることができます。
夏におすすめ!涼しいヘルメットの選び方
夏のツーリングに向いているヘルメットは、どのような点に注目して選べばよいのでしょうか。
暑い季節でも快適に使えるヘルメットの選び方を紹介します。
- フルフェイス?ジェットタイプ?夏向きヘルメット比較
- 通気性の良さをチェックするポイント
- ベンチレーションの有無で快適度が変わる
- 色や素材の違いで感じる暑さにも差が出る
フルフェイス?ジェットタイプ?夏向きヘルメット比較
夏用ヘルメットを選ぶ際は、ジェットタイプとフルフェイスタイプの特徴を知っておくことが大切です。
ジェットタイプ:顔まわりが開いているため、風を直接受けられる。通気性に優れている。
フルフェイス:安全性が高い。最近では通気性能の高いモデルも増えている。
どちらが良いかは、快適さを重視するのか、安全性を優先するのかによって変わります。
使用シーンや好みに合わせて、自分に合ったヘルメットを選びましょう。
通気性の良さをチェックする
夏でも快適にかぶれるヘルメットを選ぶには、通気性の良さをしっかりチェックすることが大切です。
走行中に風を取り込み、熱や湿気を効率よく逃がせる構造かどうかがポイントになります。
通気性をチェックする際のポイントは、以下のとおりです。
チェック項目 | 内容 |
ベンチレーションの数と配置 | 吸気口と排気口が適切に配置されていると、空気が流れやすくなり内部の熱を逃がしやすくなる |
内装素材の性能 | 吸汗速乾性のある素材を使っていると、汗をすばやく吸収・発散し、快適な着用感を保てる |
シールドの開閉機能 | 微調整ができるシールドなら、走行中に風の取り込み量を自分でコントロールできる |
夏に使用するヘルメットは、上記のポイントを意識して選びましょう。
ベンチレーションの有無で快適度が変わる
ヘルメットの快適さは、ベンチレーションの有無で大きく変わります。
ベンチレーションは、吸気口と排気口のバランスが重要です。
外気を取り込みつつ、こもった空気を外へ排出することで、ヘルメット内の空気を循環させます。
選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- 開口部の数や位置
- 風の流れを導く内部構造の有無
さらに、走行中の状態にあわせて開閉できる調整機能があるとより快適に使えます。
色や素材の違いで感じる暑さにも差が出る
ヘルメットの色や素材も重要なポイントです。
とくに直射日光の下では、選ぶ色によって表面温度に大きな差が出ます。
黒や濃い色:熱を吸収しやすく、触れたときに熱さを感じやすい
白や明るい色:日差しを反射しやすく、熱のこもりを抑えてくれる
さらに、軽量で熱伝導率の低い素材を使ったヘルメットを選べば、内部の温度上昇も緩やかになります。
反射ステッカーなどを活用すれば、熱対策と視認性の両方を高めることも可能です。
見た目だけでなく、暑さ対策の視点からも色や素材を選びましょう。
今すぐ試せる!手軽にできる真夏のバイク対策
ここでは、手軽にできる真夏のバイク対策を紹介します。
- 長袖&長ズボンで肌を守ろう!火傷や日焼けを防止
- 排気ガス対策には車間距離を意識して走ろう
- 駐車場所も工夫を!できるだけ日陰を選ぼう
長袖&長ズボンで肌を守ろう!火傷や日焼けを防止
夏のツーリングでは、つい半袖や短パンで出かけたくなりますが、肌を守るためにも長袖・長ズボンを着用してください。
むき出しになったエンジンやマフラーは高温になりやすく、素肌が触れると火傷のリスクがあります。
また、直射日光を浴び続けることで、日焼けによる炎症や肌荒れを引き起こすこともあります。
とくに長時間の走行では、知らず知らずのうちにダメージが蓄積されてしまいます。
風通しの良い夏用のライディングウェアを選べば、暑さを和らげつつしっかり肌を保護できます。
見た目の涼しさだけでなく、安全性と快適さのバランスを意識した装備選びが大切です。
排気ガス対策には車間距離を意識して走ろう
夏のツーリングでは、前方との車間距離をいつも以上に意識して走りましょう。
前を走る大型車からの排気で、体感温度が一気に上がることがあります。
トラックのすぐ後ろを走っていると、高温の排気を直接受けてしまい、不快感が増すだけでなく、集中力の低下にもつながります。
また、排気ガスに含まれる成分を長時間吸い込むことで、体調に悪影響を及ぼす可能性もあります。
安全のための車間距離はもちろんですが、「暑さから身を守る距離」としても意識してください。
駐車場所も工夫を!できるだけ日陰を選ぼう
夏のツーリングでは、バイクの駐車場所にも気をつけましょう。
直射日光を避け、できるだけ日陰に停めることで、車体の熱ごもりを防げます。
炎天下に数分停めただけでも、シートやタンクは手を添えられないほど熱くなります。
ただし、日陰のスペースは限られており、周囲のライダーも同じように狙っていることが多いものです。
夏のツーリングに役立つ便利グッズまとめ
真夏のツーリングに役立つおすすめの便利グッズを紹介します!
ヘルメットのインナーキャップ

インナーキャップは、ヘルメット内の汗やムレを抑えるのに役立つアイテムです。
冷感素材のタイプを選べば、装着時のひんやり感が続き、夏のツーリングも快適になります。
夏用フェイスマスク

夏用フェイスマスクは、顔の下半分を覆って日差しや風から肌を守る便利なアイテムです。
冷感タイプを選べば、ひんやりとした着け心地が続き、虫よけや日焼け対策にも効果があります。
ネッククーラー

ネッククーラーは、首元を冷やすことで体全体の熱をやわらげる暑さ対策グッズです。
太い血管が通る首を冷やすことで、効率よく体温の上昇を抑えられます。
布製タイプや電動タイプなど種類も豊富で、ツーリング中の熱中症対策として活躍します。
ジャケット
ジャケットは、メッシュジャケットや空調ウェアがおすすめです。
それぞれについて解説します。
メッシュジャケット

メッシュジャケットは、通気性に優れたメッシュ素材を使用した夏向けのライディングジャケットです。
全体がメッシュ構造になっているフルメッシュタイプを選ぶことで、走行中に風が抜けやすくなり、ムレを効果的に軽減できます。
空調ウェア

空調ウェアは、内蔵ファンによって風を送り込み、ジャケット内に涼しい空気を循環させるウェアです。
まるで扇風機の風を浴びているような感覚で、炎天下でも快適に過ごせる暑さ対策アイテムとして注目されています。
インナーウェア(冷感インナー)

冷感インナーは、ひんやりとした着心地で体の熱を逃がしやすくするインナーウェアです。
ツーリング時には、汗でジャケットが肌に貼りつくのを防げる長袖タイプがおすすめです。
夏用ライディングパンツ

夏用ライディングパンツは、暑い季節でも快適に走れるよう設計されたバイク専用のパンツです。
メッシュ素材を使ったタイプが多く、通気性が高いため、長時間の走行でもムレにくくなっています。
半ズボンでは火傷のリスクがあるため、安全性と涼しさを両立できる夏用パンツを着用しましょう。
夏用グローブ・冷感インナーグローブ
続いて、夏にぴったりのグローブを紹介します。
夏用グローブ

夏用グローブは、通気性の高い薄手の素材で作られた、暑い季節向けのライディンググローブです。
風を通しやすい構造になっており、汗によるムレを軽減しながらも、走行中の手の保護もしっかり確保できます。
冷感インナーグローブ

冷感インナーグローブは、グローブの下に装着することで、手のムレやベタつきを抑えるインナーアイテムです。
冷感タイプを選べば、夏用グローブと組み合わせることで、よりひんやりとした快適な装着感が得られます。
ヒップシートカバー

ヒップシートカバーは、バイクの座面に装着して熱のこもりを防ぐためのカバーです。
夏場は直射日光でシートが高温になりがちですが、このカバーを使えば熱さが和らぎ、快適に座ることができます。
しっかり準備して、夏のバイク旅を爽快に楽しもう!
夏のツーリングを気持ちよく楽しむためには、暑さと上手に付き合う工夫が必要です。
装備や便利グッズをうまく取り入れれば、ムレや熱中症のリスクを減らしながら、快適に走ることができます。
この記事を参考にしっかりと準備をして、夏のバイク時間を思いきり楽しんでください。