車検切れバイクも課税対象?税金に関する疑問をスッキリ解決

税金を計算する男性

普段あまり乗らないバイクの車検が気づかないうちに切れていたというのはよく聞く話です。

まあ、まだしばらく乗る予定もないし、このままでもいいかと放置している方はある問題に注意が必要です。

それは、税金の問題です。

えっ、車検が切れてるし、乗ってもいないから税金はかからないんじゃないのと思いたいところですが、税金はそんなに甘くありません。

今回は、車検切れのバイクと税金の関係についてご説明したいと思います。

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車検が切れたバイクにも税金はかかる

250ccを超えるバイクの所有者には以下の2種類の税金が課せられます。

  • 自動車重量税
  • 軽自動車税

このうちの自動車重量税は、車検切れのバイクにはかかりません。

自動車重量税は車検ごとに支払う税金であり、車検が切れて放置しているということは次の車検に行かないということであり、重量税を支払う機会もありません。

しかし、軽自動車税は車検が切れたバイクにもかかってきます。

軽自動車税というと、市区町村役場から毎年5月初め頃に払込用紙が届くあの税金です。

というわけで、以降は車検切れのバイクにもかかり続ける軽自動車税についてご説明していきます。

軽自動車税とは

国税である重量税とは異なり、軽自動車税はバイクを登録した市区町村が徴収する税金です。

車検とは関係なく課税されるものなので、車検が切れたバイクにも課税されることになります。

ですから、たとえ車検が切れたままガレージに放置されているバイクであっても軽自動車税は課されることになります。

しかし、無条件にすべてのバイクに課されるかというとそういうわけではなく、公道を走行可能なバイクにのみ軽自動車税は課税されます。

公道を走行可能とはどういうことかというと、実際にそのバイクが自走可能かどうかということではなく、ナンバープレートがついていることをもって、公道を走行可能とみなします。

車検が切れてバイクを放置しているならば、そのバイクを使っていたときについていたナンバープレートがついたままになっているはずです。

すなわち(残念ながら)、車検が切れたバイクには軽自動車税が課されることになります。

もちろん、ナンバープレートを物理的に外しただけではダメ!
運輸支局に返納して初めて非課税になるよ。

参照;車検切れの軽自動車に税金はかかりますか。

車検が切れたバイクの対処方法

上述のように、車検が切れたバイクにも軽自動車税がかかり続けます。

車検のある250cc超のバイクの軽自動車税は2016年度から増税されており、年額で6,000円となっております。

月額で考えると500円となり、たいした金額ではありませんが、使ってもいないものにお金を払いたくないですよね、当然。

そこで、バイクの車検が切れたが、少なくとも今すぐは車検に通す気はないというときの対処法をご紹介します。

参照:平成28年度から軽自動車税の税率が変わります

廃車手続きを取る(一時抹消編)

1つ目の対処法は、車検の切れたバイクを廃車にしてしまうやり方です。

廃車にすると言っても、何もそのバイクをスクラップにするということではありません。

あくまで登録上だけ廃車にするのです。

ひとことで廃車と言っても、実は2種類に分かれており、「永久抹消」と「一時抹消」があります。

スクラップにするための廃車手続きが永久抹消で、何らかの事情で一時的にバイクに乗らない人が行う手続きが一時抹消です。

今回のような車検切れのケースに限らず、長期の出張であったり、入院であったり、一時抹消を利用するケースは案外多いので、覚えておくと便利です。

一時抹消をすると、運輸支局にナンバープレートを返納するので、あなたのバイクは晴れて「ナンバープレートなし」のバイクになります。

先程お話した通り、軽自動車税はナンバープレートがついているバイクに課されるものです。

すなわち、あなたのバイクは非課税の地位を手に入れるというわけです。

廃車の手続きに関しては、以下の記事で詳しくご説明していますので、ご参照ください。

廃車手続きを取る(永久抹消編)

車検切れのバイクをキープしておこうかと思ったけど、税金がかかるなら処分してしまおうという方もいるでしょう。

お持ちのバイクにもう乗らないということならば、もう一つの廃車手続き、すなわち永久抹消が視野に入ってきます。

永久抹消の手続き等に関しましても、前出の記事がご参考になるかと思います。

さきほどもお話したように、永久抹消はスクラップにすることが前提の手続きですから、売っても値がつかないだろうというようなバイクに対して行うものです。

しかし、上の記事でも書いている通り、廃車の手続き自体にかかる費用は1,000円もかかりませんが、解体費用は10,000円以上かかることも珍しくありません。

そうした廃車手続きの費用を無料にする、あるいは逆にお金がもらえることもある方法を以下の記事でご説明していますので、永久抹消を検討されている方は、手続きの前にぜひご一読ください。

バイク買取業者に買取ってもらう

車検切れのバイクに対する最も手軽な対処が、買取業者にバイクを売却するという方法です。

一時抹消にしても永久抹消にしても、必要書類を揃えた上で、平日に運輸支局に行って慣れない手続きをするのはなかなかハードルの高いものです。

その点、買取業者に出張買取を頼めば土日でも(そのお店が営業しているならば)自宅まで来てくれますし、その後の手続きを無料で代行してくれるところがほとんどです。

永久抹消を考えるような値のつかないバイクだからと諦めてはいけません。

バイク買取業者にとっては部品取りとして価値がある可能性もありますし、無料引き取りになったとしても、ご自身で時間とコストをかけて手続きをするよりずっとお得なのですから。

後に再び車検に通してそのバイクに乗ることが確実ならば、もちろん一時抹消で軽自動車税を止めておいて、その日が来るのを待つのが一番です。

しかし、もし再度そのバイクに乗ることが確実でないならば、売却も視野に入れることをおすすめします。

なぜなら、バイクの買取査定額というのは、一般的に言って日々下がっていくものだからです。

少なくとも、永久抹消する前にはバイク買取業者に査定してもらったほうが良さそうだねφ(・

バイクの税金は還ってくる?

ところで、バイクにかかる軽自動車税は、5月中に1年分まとめて支払います。

これは当該年度の4月から翌年3月までの期間に充当される税金です。

となると、例えば8月に一時抹消の手続きをして廃車にすると、9月から翌年3月までの7ヶ月分の税金を余分に支払ってしまったことになりますよね。

この余分に支払ってしまった軽自動車税は還付してもらうことができるのかというのが気になるところです。

結論を言ってしまいますと、残念ながらバイクの軽自動車税は還付されません

普通自動車の自動車税には還付制度があるので、混同されがちなのですが、バイクの場合、1年分払ってしまうと、取り戻す手段はありません。

参照:軽自動車税FAQ

ちなみに、重量税の還付に関しては、自動車リサイクル法に基づいて適正に解体されたもののみが対象となっています。

そもそも、バイクは自動車リサイクル法の対象外となっており、したがって、重量税の還付制度の適用もありません。

参照:使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について

自賠責保険料は還ってくる?

バイク乗りにとって税金と合わせてもう一つの維持コストである自賠責保険。

今回のケースで、自賠責保険の保険料は還ってくるのでしょうか。

自賠責保険は車検の期間プラス1ヶ月で加入されている方が多いと思います。

もし車検が切れてすぐに気づいたとすると、自賠責保険が1ヶ月弱の期間残っていることになります。

その1ヶ月弱の期間に該当する自賠責保険料は、こちらも残念ながら還付されません。

なぜなら、自賠責保険料の還付は日割りではなく、月割りだからです。

つまり、1ヶ月未満は切り捨てされてしまうのです。

参照:損保ジャパンHP

まとめ

ここまで、バイクの車検切れと税金の関係についてお話してきましたが、まとめますと以下のようになります。

  • 車検切れのバイクにも税金はかかる
  • 車検切れのバイクにかかる税金は軽自動車税である
  • 車検切れのバイクの対処は廃車か売却
  • バイクの軽自動車税は還付されない
  • 車検切れのバイクの自賠責保険料は還付されない

以上のように、車検切れになってしまうとなかなか面倒なことになってしまうので、当然のことですが、車検が切れないように注意しておくのが一番です。

しかし、もしうっかり車検を切らしてしまって、処理にお困りのようでしたら、私どもバイク買取番長にご相談ください。

京都・滋賀地域にお住まいならば、出張買取にお伺いさせていただきます。

もちろん、車検が切れていないバイクも大歓迎です(笑)

MEMO

正確には、税金はバイクの所有者に課されるものであり、バイクそのものに課されるものではありませんが、本記事では表現が冗長になることを避けるため「税金がバイクに課される」という表現を使用しております。
また、ローン会社などの所有権が留保されている場合は、使用者に対して課税されます。

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