- バイクにETCって必要?
- バイク用ETCは車に取り付けるものと何が違うの?
- バイク用ETCは自分で取り付けることができる?
このようなことでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
- バイクにETCを取り付けるメリット
- バイク用ETCの種類
- バイク用ETCは自分で取り付けられるのか?
などについて解説をしています。
バイク用ETCの取り付けを迷っている人はぜひ最後まで読んでくださいね。
ツーリングに行ったり、通勤・通学でバイクを使うならETCは絶対つけたほうが便利やで
一度ETCの便利さを味わうと、もう抜けられないよね!
バイクで有料道路を走行するならETCが便利
バイクで有料道路を走行するならETCが便利です。
機械から通行券をとる手間が減り、かばんから財布を取り出して支払う手間も減ります。その他にもメリットがたくさんあるため、有料道路、高速道路を走行するのであればETCの取り付けをおすすめします。
バイク用ETCを取り付けるメリット
バイク用ETCを取り付けることには、主に3つのメリットがあります。
- 高速道路の料金支払いが楽になる
- 高速道路料金の割引が適用になる
- スマートICで降りることができる
高速道路の料金支払いが楽になる
バイク用ETCの一つ目のメリットは高速道路の料金支払いが楽になることです。ETCがついていないと、通行券を手に取り、かばんから財布を取り出し、支払いをして、財布をかばんのなかへしまう、という手間がかかります。
ETCを取り付ければ、乗車している状態のまま支払って通ることができるため、今までと比べて支払いがとても楽になります。
高速道路料金の割引が適用になる
バイク用ETCの二つ目のメリットは、高速道路料金の割引が適用になることです。
高速道路を走行すると、通行料金が発生します。ETCを取り付けて高速道路を使用すると、高速道路を走行する通常料金の他に、高速道路を利用した曜日や時間によってETC時間割という割引の適用を受けることができます。
2023年4月1日(土)〜11月26日(日)の土曜日、日曜日、祝日の日帰り限定で「ETC二輪車限定の事前申し込み制 二輪車定率割引」を行っています。
スマートICで降りることができる
バイク用ETCの三つ目のメリットは、スマートICで降りられることです。スマートICとはスマートインターチェンジのことです。スマートインターチェンジは、ETC車載器を取り付けた人だけが降りることができます。ETC車載器を取り付けていないと、そのインターチェンジでは降りることができず、次のインターチェンジまで走る必要があります。
2022年4月から、首都高のETC専用化が始まり、ETC専用化は全国的にも、すすんでいます。スマートインターチェンジの数は続々と増えているため、これからの高速道路走行にはETCはマストとなっていくことでしょう。
バイク用のETCにはアンテナ一体型とアンテナ分離型がある
バイク用のETCは主に2種類のタイプがあります。
- アンテナ一体型
- アンテナ分離型
取り付けが手軽なアンテナ一体型
アンテナ一体型は、車載器本体とアンテナが一体になっているタイプのETC車載器です。取り付ける部品が少なくて済むので、取り付けを手軽に行うことができます。ゲートを通る際、ETCが反応しないといけないので、取り付ける場合はハンドル周辺に取り付ける必要があります。ハンドル周辺に取り付ける場合、防犯のためバイクから離れるたびにカードを抜き差しする必要があります。
シート下への取り付けも可能なアンテナ分離型
アンテナ分離型は、車載器本体とアンテナが分離しているタイプのETC車載器です。アンテナ部分と車載器本体が別体の部品として構成されているため、スマートな取り付けが可能です。例えば、ハンドルまわりをスッキリさせたい場合は、ハンドルにアンテナを取り付けて、シート下にETC車載器本体を取り付けることも可能です。シート下にいれておけば、ツーリング中にETCカードを頻繁に抜き差しする必要がありません。
バイク用ETCを自分で取り付けることはできる?
バイク用ETCは自分で取り付けることはできるのでしょうか?
知識と技術のある人であれば、ETCを自分で取り付けることは可能です。しかし問題はその後のセットアップです。
できれば取り付けとセットアップは認定店舗に依頼をしよう
バイク用ETCは、原則「認定店舗で車載器の取り付けとセットアップを行うこと」とされています。そのため、セットアップだけを受け付けてくれる整備工場はほとんどありません。できれば取り付けとセットアップを合わせて認定店舗に依頼することをおすすめします。
セットアップとは、車両や持ち主の情報を車載器に登録する作業で、専用のカードとシステムが必要になるため認定店舗でないと作業することができません。
セットアップのみを受けてくれる整備工場は少ない
ETCのセットアップのみを受け付けてくれる整備工場は少なく、個人の人がいきなり行ってセットアップしてくれるところはほとんどありません。セットアップを受け付けてくれたとしても、確認点検代が必要になるところが多く、結果として割高になる可能性もあります。自分での取り付けを検討している場合は、インターネットで購入し作業をする前に、セットアップをしてくれる認定店舗を先に探しておくようにしましょう。
セットアップ済みのETCを中古で購入したら再セットアップが必要
中古サイトやオークションなどでよく見るのが、軽自動車でセットアップ済みの4輪ETC車載器。これをそのままバイクに取り付けて、高速道路を走行している人がいるようですが、実際は規約違反です。ETC割引が適用されないおそれがあります。二輪車と軽自動車の高速料金が同じなため、現状違法ではありませんがETCの規約違反です。
また、再セットアップしようとしても四輪用車載器に二輪車を登録することはできません。
セットアップで登録した車両情報と、通行車両が同じであるというのがETCの規約です。
もし中古で二輪車用のセットアップ済みのETC車載器を購入したら、必ず再セットアップをするようにしましょう。
バイクには自動車用ETC車載器ではなくバイク用ETC車載器を取り付けよう
バイクには4輪自動車用ETC車載器ではなく、バイク用ETC車載器を取り付けるようにしましょう。四方を囲まれている自動車とは違い、バイクは外に面しているところが多いため、バイク用ETCは防水対策、粉塵対策がしっかりとされています。振動にも耐えられるように厳しい規格が設けられています。自動車用ETC車載器は安価なものの多いため、安く抑えるために四輪用を購入し軽自動車でセットアップして使用する人もいますが、実際振動に耐えられなかったり防水対策されていないため故障も多いのが現実です。
バイクにはバイク用の車載器を取り付けるようにしましょう。
バイク用ETC2023年の助成金はある?
バイク用ETC車載器取り付けとセットアップを少しでも安く行いたい…そう考える人も多いかと思います。実はETC車載器の取り付けとセットアップは、毎年期間限定で助成金の補助がでるキャンペーンを行っています。この期間中に、取り付けとセットアップを申し込むことができれば、最大10,000円の助成金の対象となります。(助成の内容が変わる可能性がありますが、今のところ例年最大10,000円の補助金が出ています)
ETC2.0車載器を選ぶか、ETC車載器を選ぶかによって補助金の金額は変わるのと、地域限定でのキャンペーンが行われる場合もあるため、詳細をよく読んでから申し込むようにしましょう。
2023年助成金キャンペーンは6月2日で終了しました
※2023年のETC助成金キャンペーンは、4月3日〜6月2日で終了しました。
2022年は1月27日〜6月30日の日程で助成金のキャンペーンが行われていました。
2021年は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の地域限定で首都高速道路が5月20日〜9月30日まで助成金のキャンペーンを行っていました。
ここ数年の流れをみていると、ETC助成金キャンペーンは上半期に行われる事が多いようです。
全国的にもスマートICなどETC専用化がすすんでいる他、2030年には旧セキュリティのETCが使えなくなるため、スマートIC化をすすめている地域は、キャンペーンを行う可能性があります。
NEXCOのホームページや、日本高速情報センターのホームページをチェックして、助成金の対象時期などを調べるようにしましょう。
今から取り付けるなら新セキュリティのETC車載器を取り付けよう
今からETCを取り付けるのであれば、新セキュリティのETC車載器を取り付けるようにしましょう。
旧セキュリティ式のETC車載器は2030年から使えなくなります
旧セキュリティのETC車載器は2030年から使えなくなります。
ご自身のバイクにつけているETC車載器が旧セキュリティ方式か新セキュリティ方式かを調べるには、車載器番号を確認する必要があります。
車載器番号の確認方法は主に3つです。
- 本体を外して確認をする
- セットアップ用紙に記載してある番号で確認する
- 取扱説明書及び保証書に貼ってある(記載してある)番号で確認する
自分がつけている車載器が旧式か新式かわからない人は、一度、書類をみて確認をしてみましょう。
ETC総合ポータルサイト(セキュリティ規格について)
これからはバイクもETC2.0の時代
ETC車載器は、2.0と従来のタイプとどちらを選べばいいのでしょうか?
現状、地方のバイク乗りの場合は、どちらを選んでもできることにそんなに大差はありません。しかし、ETC2.0は日々進化をとげており、これから「できるようになること」が増えていく予定です。今からバイクにETCを取り付けるのであれば、期待をこめてETC割引2.0を購入するのもいいかと思います。
二輪車でも適用になる予定の新しいサービスは
- 一度高速高速を降りても降りずに利用した場合の料金が適用されるようになる(予定)
- ETC2.0車載器を対象とした割引が設定される(予定)
一度高速を降りても高速を降りずに利用したときの料金が適用されるようになる予定
高速道路を降りて道の駅などで休憩をして再度2時間以内に高速道路に戻った場合、一度高速道路を退出したにも関わらず、退出しなかったときと同じ料金を適用されるようになる予定です。現在約23の道の駅で実験中で、準備が整い次第新たに6駅の道の駅が実験に追加される予定です。
ETC2.0車載器を対象とした割引が設定される予定
平成28年4月から都心を中心に、ETC2.0を対象とした割引が設定されています。都心を通過する交通について、圏央道への迂回促進を図るためETC2.0利用者を対象に割引をするというサービスです。(ETC2.0圏央道割引)
これから開通する道路にも割引が適用されていっているため、少しずつ適用される道路が増えています。
まとめ:バイクにETCを取り付けて快適なツーリングに出かけよう!
バイクにETCをつけることにはたくさんのメリットがあることがわかりました。
キャッシュレス決済の時代、バイクにETCをつけるのはマストになってくるのかもしれません。
ぜひバイクにETCを取り付けて、快適なツーリングにでかけましょう!