低く構え、前後に長くストレッチしたフォルム。
いわゆるロー&ロングと言われるスタイルで人気のカテゴリーがアメリカンあるいはクルーザーと言われるものです。
かつてはアメリカンと呼ぶ人が多かったように思いますが、今ではクルーザーと呼ぶ方のほうが多いですよね。
クルーザータイプのバイクには、大きなシートにどっかりと腰掛け、手足を前方に投げ出して、真っ直ぐな道路をどこまでも走っていく…という、ある種テンプレ的なイメージが付きまといがちでした。
しかし、日本でも様々なカスタムが行われるようになり、クルーザーはその格好の対象となりました。
都会的なものからワイルドなものまで、バリエーション豊かなカスタムを施されたクルーザータイプのバイクは実に華やかでファッショナブルな存在感を放っていました。
そんな中でもひときわ人気のあった車種のひとつが、ヤマハのドラッグスター400でした。
今回は、ドラッグスター400の買取相場についてご説明させていただきます。
ドラッグスター400の買取相場
以下では、当店で買い取らせていただきました、ヤマハのドラッグスター400の買取相場を一覧表にまとめました。
車種名、年式、走行距離、買取価格の4項目を表示し、買取金額の高い順で1位から15位までの表となっております。
各項目の関係に注目してご覧ください。
車種名 | 年式 | 走行距離 | 買取価格 |
---|---|---|---|
ドラッグスター400クラシック | 2011年 | 2318km | 320000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2015年 | 15632km | 310000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2010年 | 3502km | 300000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2017年 | 6779km | 290000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2010年 | 4725km | 290000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2010年 | 11510km | 290000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2014年 | 13421km | 290000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2013年 | 11740km | 290000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2010年 | 10694km | 280000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2014年 | 12068km | 280000円 |
ドラッグスター400 | 2012年 | 7729km | 280000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2013年 | 4268km | 280000円 |
ドラッグスター400 | 2008年 | 5498km | 280000円 |
ドラッグスター400クラシック | 2006年 | 12409km | 280000円 |
ドラッグスター400 | 2010年 | 14995km | 280000円 |
※上記買取価格は全て税込みの価格です。
ドラッグスター400買取の傾向と対策
上記の買取相場一覧表から、いくつかの事実を発見することができます。
まず、全15台のうち、実に12台がドラッグスター400クラシックであるということ。
つまり、スタンダードなドラッグスター400よりも、ドラッグスター400クラシックのほうが買取価格が高い傾向があると言えるでしょう(流通台数の関係もあるでしょうが、ここではそこまで踏み込むことは避けておきます)。
次に、全15台のうち、13台がここ10年以内のモデルであることです。
年式が新しいほうが買取価格が高いのは当たり前のことではありますが、10年以内という数字をめどに覚えておけば、ご自身のバイクが買い叩かれているのかどうかの目安になるでしょう。
ちなみに、一覧表には含まれていませんが、10年以上前のモデルで20万円以上の査定額がついたものは、完成度の高いカスタムが全体に施されていたものである傾向が極めて強く見られます。
ですので、発売から10年以上経過しているドラッグスターでも、こだわりのカスタムをしてらっしゃるならば、高額査定を期待できます。
また、今回の表に掲載されたドラッグスター400の査定額が、すべて28万円から32万円という狭い値幅に収まっていることにも注目です。
2010年以降のモデルのドラッグスター400クラシックで保管状態が良ければ、30万円前後の買取額は期待できるでしょう。
ドラッグスター400の歴史と魅力
前述の通り、ドラッグスター400はアメリカンクルーザータイプのバイクです。
かつて、アメリカンタイプのバイクが大流行したとき、圧倒的な人気を誇っていたのがホンダのスティードでした。
ステアリングステムからリアタイヤのセンターに向かって真っ直ぐに伸びるスティードのフレームのラインは、かなりのカスタムが施されていても、そのバイクがスティードであることを知らしめるほど美しいものであり、当時スティードの競合モデルとしてヤマハから発売されていたビラーゴはかなり押されている感が否めませんでした(私個人的にはビラーゴの線の細さも好きなんですが)。
そんななか、ヤマハがビラーゴの実質後継機種として1996年に発売したのがドラッグスター400でした。
ここでデザインのヤマハの本領発揮というべきでしょうか、ドラッグスター400はなんともかっこよかったわけです。
一見ごくスタンダードなアメリカンクルーザーなんですが、左後ろから見たときの、リジッド風のスイングアームがシャフトドライブのスッキリした見た目と相まって、とてもクールな印象を見るものに与えます。
足回りでそんなに印象が変わるものかなぁ?
なに言うてんの、ばんちょくん!お洒落の基本は足元からっ!たとえばVFRに角材みたいなスイングアームがついとったらどう思う?
プロアームじゃなきゃVFRじゃないっ…て、あっそういうことか。
そういうこっちゃ。
さらに、ドラッグスター400発売から2年経過した1998年にドラッグスター400のバリエーションとして、ドラッグスター400クラシックが発売されました。
ドラッグスター400クラシックでは、前後フェンダーが深めのフォルムになり、ヘッドライトも大型化されるなど懐古主義的なデザインが採用されましたが、これまたヒット作となりました。
また、アメリカンクルーザーといえばゆったりと真っ直ぐな道を走ることが想定されており、ハンドリングを求めるようなものではありませんが、ドラッグスター400はアメリカンクルーザーらしからぬ軽快なハンドリング性能も評判でした。
アメリカンクルーザーとはいえ、やはり走るのは日本の道路ですから、器用な走りもできるに越したことはありません。
このようにして、ルックスも走りも高評価を得たドラッグスター400は人気の国産アメリカンクルーザーとしての地位を確立したのです。
個人的なイチオシポイントは、さきほども少し触れましたが、シャフトドライブであることです。
シャフトドライブの独特の走行フィールを好まない方もいらっしゃるようですが、チェーンのようなメンテナンスも不要ですし、得られるメリットも少なくありません。
しかし、私がシャフトドライブを推す理由は、機能面ではなく、そのビジュアルです。
シャフトドライブだと一本のシャフトがタイヤのセンター付近を通っているのみで、非常にスッキリとしたリア周りを実現できます。
したがって、バイクの外装はスッキリしている方が好きという方には非常に好まれるデザインと言えるでしょう。
また、クラシックに関しては、非常に完成度の高いスタイルとなっておりますので、カスタムしたようなスタイルが好きだけど、あまり自分でお金をかけてカスタムはしたくない、という方には非常におすすめです。
まとめ
今回の記事では、ヤマハの人気アメリカンバイク、ドラッグスター(クラシック)400の買取相場とその傾向と対策、およびその魅力と歴史についてご説明しました。
ここで明らかになったことをまとめますと、
- ドラッグスター400は2010年以降のモデルに高値がつきやすい
- ドラッグスタ−400クラシックの方が若干高値がつきやすい
- ドラッグスター400の魅力はシャフトドライブによるすっきりとした足回り(個人的見解です)
- ドラッグスター400クラシックは趣味があえばカスタム費用を節約できる
ということになります。
お持ちのドラッグスター400を売却しようか検討されている方や買取価格を知りたいという方は是非バイク買取番長にお声掛けください。
京都・滋賀およびその近郊にお住まいならば、即日無料出張査定にお伺いさせて頂きます。
それでは、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
※本文中の買取価格は全て税込価格です。