世界で最速のバイクは?と聞かれたら、どのバイクを答えますか?
おそらく、最も多い回答はスズキのハヤブサではないでしょうか。
これは海外でもある程度支持される回答ではないかと思われます。
たしかに、ハヤブサがリリースされてから20年以上が経過し、最高速でハヤブサを上回るバイクは珍しくありません。
しかし、市販車で初めて時速300㎞を突破したハヤブサ=世界最速のバイクというイメージは今もなおライダーの心に強く刻まれているのです。
偉大なるバイク、ハヤブサの買取実績を、今回はご紹介させていただきます。
ハヤブサの買取実績
ここでは、これまで当店が買い取ったハヤブサの買取実績に基づいた、買取相場一覧表をご覧いただきます。
車種名(型式)、年式、走行距離、買取価格が項目として示されております。
ちなみに、これまでの買取金額の上位から順に15位までを掲載しております。
それでは、ハヤブサの買取実績一覧表をご覧ください。
順位 | 車種名 | 年式 | 走行距離 | 買取価格 |
---|---|---|---|---|
1 | ハヤブサ(GX72B) | 2015年 | 15,998km | 1,170,000円 |
2 | ハヤブサ(CK111) | 2016年 | 7,024km | 957,000円 |
3 | ハヤブサ(CK111) | 2010年 | 8,041km | 896,000円 |
4 | ハヤブサ(CK111) | 2011年 | 14,523km | 892,000円 |
5 | ハヤブサ(GX72B) | 2017年 | 9,778km | 838,000円 |
6 | ハヤブサ(GX72B) | 2018年 | 37,032km | 815,000円 |
7 | ハヤブサ(CK111) | 2012年 | 17,630km | 799,000円 |
8 | ハヤブサ(CK111) | 2013年 | 5,130km | 781,000円 |
9 | ハヤブサ(CK111) | 2015年 | 2,300km | 754,000円 |
10 | ハヤブサ(CK111) | 2012年 | 19,177km | 743,000円 |
11 | ハヤブサ(GX72B) | 2014年 | 8,613km | 718,000円 |
12 | ハヤブサ(GX72B) | 2015年 | 12,159km | 711,000円 |
13 | ハヤブサ(GX72A) | 2010年 | 17,883km | 675,000円 |
14 | ハヤブサ(GX72B) | 2014年 | 3,399km | 649,000円 |
15 | ハヤブサ(GX72A) | 2008年 | 9,830km | 637,000円 |
ハヤブサ買取の傾向と対策
上でご覧いただいた、ハヤブサの買取実績一覧表から、分かることがいくつかあります。
まずは、型式に関して、全15台中6台の型式がGX72Bとなっています。
この『GX72B』という型式は、日本国内仕様のものです。
そのほか、CK111が7台、GX72Aが2台となっています。
このことから、国内仕様だから高いとか、逆輸入車だから安いとかいう傾向は特に確認できないと言えます。
次に、年式について、最も古いものが15位の2008年式になります。
ハヤブサは1999年発売ですから、あまり古い年式のもので高額査定を望むのは難しいかもしれませんが、これはハヤブサ以外のバイクでも共通して見られる傾向ですね。
3つ目は、走行距離です。
基本的にどの車両も2万㎞以下に収まっています。
例外として、6位の37,032㎞というのがありますが、こちらの車両は状態が非常に良く、ヨシムラのフルエキなど人気のパーツが多数装着されていましたので、あまり参考にはならないでしょう。
ハヤブサのようにハイパワーの車両は高圧縮でエンジンへの負担が大きくなりますので、他の車種と比べて買取価格と走行距離が密接な関係を持っていると言えるでしょう。
ハヤブサの歴史と魅力
冒頭で述べましたように、スズキのハヤブサと言えば世界最速の名を恣にしたバイクです。
ハヤブサが発売されるまで、市販車最速の地位にあったのは、ホンダのCBR1100XXスーパーブラックバードでしたが、その最高速度は時速300㎞でした。
しかし、ハヤブサはそれを大きく上回る時速314㎞をマークしたのです。
ちなみに、鳥の方のハヤブサは最高速度390㎞/h(急降下)という記録があるらしい
ひえ〜、生身の動物が390㎞/h!チャックチャックイェーガー!
ハヤブサの登場がバイク市場にどれほど大きなインパクトを与えたかは想像に難くありません。
当然、他社も打倒ハヤブサという動きをとるわけですが、その後に始まった自主規制で時速300㎞のスピードリミッターが付されることになり、また、スピードメーターに300の数字を記すこともダメと言うことになりました(ちなみに初代ハヤブサは350まで表記あり)。
その結果、これ以降市販車で時速300㎞を超えるバイクを発売することはできなくなったわけでして、ハヤブサの記録は永久不倒の地位を確立することとなりました。
このように、時速300㎞超が当たり前というハヤブサさんですから、さぞ強烈な乗り味だろうと思われますが、これがまた意外と乗りやすいというから素晴らしい。
低回転からトルクフルなエンジン特性と、その見た目からは想像できない軽快な走りで、ベテランだけでなくビギナーにも支持され、国外、国内問わず人気を博しました。
当初は欧州仕様のみの販売で、日本国内では逆輸入車として取り扱われていたハヤブサですが、2014年からめでたく日本国内でも正規販売されることとなりました。
そして2021年、フルモデルチェンジを遂げた新型のハヤブサが発売されることとなりました。
これまでよりも幾分エッジのきいたデザインになってはいますが、ひと目でハヤブサとわかるその出で立ちは、カッコイイの一言です。
スズキの開発チーム内でも様々な議論があったようですが、何よりも大事にされたのは「ハヤブサらしい」こと。
世界最速の称号を保持しながら、他社とのパワー競争には関わらないという毅然とした姿勢が、最高出力に現れています(旧:197ps→新:190ps)。
スズキという個性的なメーカーのそのようなスタンスも含めて、ハヤブサというバイクはオンリーワンのポジションを確立しているのですね。
まとめ
今回は、スズキを代表するバイク、ハヤブサの当店における買取実績をご紹介しながら、その買取相場についてご説明させていただきました。
この記事でわかったことをまとめますと、以下のようになります。
- 国内仕様、海外仕様で買取価格に顕著な差はない
- 走行距離と買取価格の反比例の関係が比較的はっきりしている
- 世界最速のバイクという称号を冠している
- 見た目やスペックに反して乗りやすい
- 速さではなく「ハヤブサらしさ」が最大の魅力
ハーレー乗りはバイクではなく、ハーレーに乗るのだ、とよく言われますが、ハヤブサもその境地に迫っている稀有なバイクと言えるのではないでしょうか。
バイク買取番長では、ハヤブサをどこよりも高く買い取らせていただきます!
京都・滋賀・大阪およびその近郊にお住まいの方は、是非お気軽にお問い合わせください。
それでは、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。