3分で丸わかり!バイクの走行距離と寿命について

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バイクの寿命は走行距離で判断可能?

よく、バイクの寿命は何万キロですか、というご質問を受けます。

バイクは人間という重量物を乗せて、硬い道路の上を走行するわけですから、走行距離に比例して劣化していくことになります。

では、バイクの走行距離とその寿命の間に明らかな相関関係があるかと言われると、答えは『ノオ』です。

もちろん、何十年も使用されて傷んでおり、もう寿命だなというバイクの走行距離を見ると5万キロや10万キロを超えているケースが多いでしょう。

しかし、だからと言って、そのバイクがボロボロになっている原因が走行距離であるというエビデンス(笑)はどこにもありません。

この記事では、バイクの寿命を決定する要因について考察してみたいと思います。

バイクの寿命を決定するもの、それは…

結論から申し上げますと、ずばり、①用途②メンテナンス③保管状態の3つと言えるでしょう。

もちろん、その他の要因もバイクの寿命に影響を与えることはあり得ますが、上記の3つを抑えておけば、バイクの寿命をかなり(あるいは永遠に)伸ばすことができるでしょう。

逆にいえば、上記の3つを疎かにすると、バイクの寿命を縮めることになるわけです。

①の用途に関しては、それぞれの必要性があるので目的に沿って使用するしかないわけですが、②と③に関しては普段から気をつけておくことで能動的にあなたのバイクを長持ちさせられる可能性があります。

メンテナンスに関しては、あまり得意でないという方もいるかも知れませんが、定期的にきっちりオイル交換をして、消耗品をマメにチェック・交換するだけでも大きな差が出てきます。

ご自身でできないという方は、もちろんショップでやってもらっても構いません。

ショップでの工賃はかかりますが、それで愛車の寿命が延びるならば、かえってお得というものです。

保管状態に関しては、理想を言えばもちろん室内保管がベストです。

とはいえ、室内保管できる環境はなかなか用意するのが難しいかと思いますので、その場合はカバーをかけておくだけでもかなりバイクの寿命を伸ばすことができます。

ただし、カバーをかけていると強風の日にカバーが激しく動いて車体に擦り傷をつけることがあるので、カバーが擦れる部分にはタオルを当てておくなどの対処をしておくとベターでしょう。

原付バイクの寿命と走行距離の関係

先ほど、バイクの寿命を決定するのは走行距離ではなく、用途、メンテナンス、保管状態の3要素であると書きましたが、数値で示される分かりやすい目安として走行距離をざっくりとした基準にすることはなお有効です。

そこで、バイクは走行何キロメートルで寿命を迎えるかと言いますと、これは排気量によって異なります。

排気量の小さいバイクほど、基本的に耐久性が低く作られているので、走行距離の限界値も低くなります。

原付バイクの場合、一般的に言って寿命となる走行距離は2万から3万キロメートルと言われています。

しかし、これはあまりメンテナンスをしなかったり、保管状態が悪かったりする場合であって、きちんと管理してあげれば、まだまだ走ることができます、もちろん。

大型バイクの寿命と走行距離の関係

上記の理屈でいくと、大型バイクは耐久性が高いので、より長距離の走行に耐えうるということになります。

では、大型バイクの寿命となる走行距離はいかほどかと言いますと、これは一般的に10万キロと言われています。

しかし、大型バイクはロングツーリングに使用されることも多く、用途が専らロングツーリングであるバイクの場合、限界走行距離は長くなります。

一方、街乗りで使用されることが多いバイクだと、ストップアンドゴーの繰り返しで車体にかかる負担が大きく、限界走行距離は短くなります。

そしてもちろん、大型バイクもメンテナンスと保管状態が重要な決定要因となります。

バイクのタイヤの寿命と走行距離の関係

次に、バイクそのものの寿命ではなく、バイクのタイヤの寿命と走行距離の関係についてみてみましょう。

バイクのタイヤは一般的に10,000kmから20,000kmで交換することが推奨されています。

これはもちろん、走行によってタイヤが擦り減り、トレッド(溝)が浅くなっていくためです。

トレッドはタイヤが路面をグリップするために非常に重要なものですから、トレッドの深さは命に関わる問題です。

とはいえ、タイヤの擦り減り方は走行スタイルによって大きく変わってきます。

サーキットでの全開走行、峠でのスポーツ走行、高速道路でのクルージング、街乗りなどシチュエーションによってタイヤの減り方は様々です。

ですから、まだ10,000kmだから大丈夫だ、というのではなく、定期的に直接タイヤの状態を目視して確認することが重要です。

また、長期間駐車したままのバイクのタイヤも要注意です。

駐車しっぱなしなので、走行距離は当然伸びないのですが、雨風にさらされることでタイヤのゴムそのものが劣化して、クラック(ひび割れ)が生じることがあります。

クラックはトレッド面だけでなく、サイドウォールにも生じますので、久しぶりにバイクを動かすときには、タイヤの状態をよくチェックされることをお勧めします。

バイクのエンジンの寿命と走行距離の関係

では、バイクのエンジンの寿命と走行距離の関係はどうでしょうか。

これも一般論になりますが(一般論の多い記事になってしまいましたね(汗))、通常求められるレベルのメンテナンス(オイル交換等)をしていれば、30,000km程度までは問題なく動くと言われています。

さらに距離を伸ばして、50,000kmを超えてくると、キャブレターのオーバーホールなどの必要が生じることがありますが、その都度必要なメンテナンスを行っていれば、エンジン自体は100,000km以上動き続けるエンジンも珍しくはありません。

ただし、その頃にはバイク全体としてかなり年季の入った状態になっていることが多く、新しいバイクに買い替えたいという気分も相まって、そろそろこいつも寿命かな、なんていう結論を心情的に出してしまうというのが実際のところでしょうか。

まとめ

今回はバイクの寿命と走行距離の関係について書いてきましたが、いかがでしたか?

何度も言いますが、結局のところバイクの寿命を決定するのは走行距離ではなく、メンテナンスや乗り方など、オーナーのバイクに対するスタンスなのです。

今乗っているバイクを気に入っていて、手放す気がないようならば、メンテナンスが行き届いてない部分がないか、一度確認されてみてはいかがでしょうか。

思わぬ発見があるかも知れませんよ。

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