- 原付バイクの寿命って何年?何キロ?
- 原付バイクの寿命が近くなってくると現れる症状やサインってあるの?
- 原付バイクの寿命を延ばすためにできることってある?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
- そもそもバイクの寿命の定義とは?
- 原付バイクの寿命の年数や走行距離
- 原付バイクの寿命が近いサイン
- 原付バイクの寿命を延ばすためのポイント
- ノーメンテナンスの原付バイクの寿命は?
- 原付バイクを20年所有するためには?
- 原付バイクが寿命を迎えた場合のおすすめの処分方法は?
などについて解説をしています。
原付バイクに乗っている人や、原付バイクの寿命が気になっている人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
そもそもバイクの寿命の定義とは?
そもそもバイクの寿命の定義とは、何でしょうか。
「寿命とは、物の使用に耐える期間。またその限界」のことを指します。
- 「走る」「曲がる」「止まる」に関わる部分が故障して正常に走れない状態
- 部品がなくて修理ができない状態
上記のように「通常走行ができない状態」というのが基本的なバイクの寿命の定義です。
原付バイクの寿命の年数や走行距離は?
平均的な原付バイクの寿命は、10年または2〜3万kmです。
こちらでは、年数と距離について詳しく解説します。
原付バイクの寿命年数は10年
原付バイクの平均的な寿命年数は約10年です。
寿命年数が10年と言われる理由の一つに、10年を超えると部品が取得しづらくなり、修理ができない箇所がでてくる、ということが挙げられます。
一般的に、バイクの販売終了から10年以上経過をすると、メーカーから部品を入手するのが難しくなります。部品の製造供給が終わってしまうからです。
いつまで部品を供給するかは、法律での決まりがないため、メーカーの判断に委ねられています。
流通量が多い人気の車種は、メーカーの判断で長い期間部品を供給していることもありますが、ほとんどの車種の純正部品は長くて10年で製造が終わります。
原付バイクが故障をして部品の交換が必要になった際、肝心の部品がないと走行できるようにはなりません。
10年も経つと、いろいろな部品が経年劣化で故障をします。
保存環境によっても劣化の状態は変わりますが、消耗品ではない箇所の故障が増えてくることもあり、原付バイクの寿命は長くて10年と言われています。
原付バイクの寿命走行距離は2〜3万キロ
原付バイクの平均的な寿命走行距離は2〜3万kmです。
原付バイクは、最寄駅や近所までの交通手段として使う方が多く、一日5〜10kmの使用が平均と言われています。
原付バイクで2〜3万km走ろうとすると、大体何年ぐらいかかるのか気になりますよね。
例:片道5km(往復10km)の距離を年間300日ほど使用したとします。
10km×300日=3,000km
30,000km÷3,000km=10年
この使用距離だと、寿命の3万kmを全うするのに10年かかります。
また、排気量の小さい原付バイクは、排気量の大きいバイクと比べると、高い回転数で走行をする必要があるため、そのぶんエンジンに負担がかかり、部品の摩耗も早くなります。
高い回転数で長距離走行をし続けると、エンジンが焼きつく原因にもなるため注意が必要です。
原付バイクは充分なメンテナンスを行わないまま乗っている人も多く、走行距離2〜3万km前に寿命を迎えることもあります。
しっかりとこまめなメンテナンスをしていれば、5万kmくらいまで乗ることも可能です。
ただし、5万kmを超えてくると、さまざまな修理箇所が出てくるため、修理箇所が増えてきたタイミングで買い替えを検討するのも良いでしょう。
原付バイクの寿命が近いサインの症状
原付バイクの寿命が近いサインの症状を6つご紹介します。
- マフラーから白煙が出ている
- エンジンから異音がする
- オーバーヒートした
- ギヤが入らない
- エンジンがかからない
- ブレーキが効かない、効きにくい
マフラーから白煙が出ている
2スト原付バイクのエンジンは、オイルを燃やしながら動いているため、構造上適度な白煙が出ます。なので、適度な量の白煙が出るのは特に異常ではありません。
問題なのは、4スト原付バイクから白煙が出ている場合です。
4スト原付バイクのマフラーから白煙が出ているのは、エンジンが故障しているサインです。
4スト原付バイクから白煙が出るという症状は、オイル上がりやオイル下がりなどでエンジンオイルを消費している可能性があります。
オイル上がり・オイル下がりとは、エンジンオイルが燃焼室に入ってしまい、混合気と共に燃えてオイルが減っていってしまう症状のことです。
エンジンオイルを消費する状態になってしまうと、エンジンの修理及び交換が必要になります。
オイル上がりやオイル下がりの修理は大掛かりな作業になるため、修理費用もかかります。
マフラーから白煙が出ている状態は、バイクの寿命が近いサインです。
エンジンから異音がする
エンジンから異音がするのも、エンジンが故障しているサインです。
「カチカチ」「ガタガタ」「ガラガラ」など、明らかに大きい変な音がし始めたら、バイクの寿命が近いサインである可能性があります。
これらの音はエンジン内部の故障である可能性が高く、修理にはエンジンの分解や交換などが必要です。
エンジンの分解や交換は費用も高くなることが多いため、先述したような音の症状が出たら、原付バイクの買い替えを検討した方が良いでしょう。
オーバーヒートした
オーバーヒートも、エンジンの寿命が近いサインです。
オーバーヒートは、冷却システムの故障や無理な走行でエンジンが冷却しきれなくなってしまう状態のことです。
オーバーヒートをすると、エンジンには必要以上の熱が加わるため、エンジン内の部品やガスケットが歪んでしまっている恐れがあります。
オーバーヒートの症状がなおったとしても、一度、オーバーヒートをしてしまったバイクのエンジンは、寿命が近いと捉えておきましょう。
ギヤが入らない
ギヤが全く入らないのも、原付バイクの寿命が近いサインです。
ミッション、クラッチ、エンジンの中のどこかが故障しています。
ギヤに全く入らない、ギヤが入りにくい、ギヤチェンジがしにくい、など、症状によって故障部位は変わるため、バイク修理専門店に依頼をする必要があります。
年数が経っている原付バイクでギヤ抜け関連の症状が出ると、高額修理になる可能性もあるため、この症状が出始めたら、バイクの寿命が近いと捉えて、買い替えを検討しましょう。
エンジンがかからない
エンジンがかからないのも、原付バイクの寿命が近いサインです。
バッテリー上がりであれば、バッテリーを交換すれば始動できるようになるので寿命ではありません。
しかし、オーバーヒート後や無理な走行後にエンジンが全くかからないようであればエンジンが焼きついている可能性があります。
長期間バイクに乗っていなかったのであれば、燃料が腐敗していたりタンク内が錆びている可能性もあります。
エンジンの始動不良は、さまざまな可能性が考えられるため、年数と距離がある程度経過している原付バイクであれば、エンジンがかからない症状は寿命だと考えて良いでしょう。
ブレーキが効かない、効きにくい
ブレーキが効かない、効きにくいという症状も原付バイクの寿命が近いサインです。
消耗品のブレーキパッドの摩耗だけであれば高額整備ではありませんが、整備不良によりローターを削ってしまったり、ブレーキキャリパーが固着していたりすると、修理費用が上がります。
また、マスターシリンダーが故障したり、ブレーキフルードにエアがかんでいたりしても、同様の症状が発生します。
ブレーキパッドの残量が充分にあり、ブレーキの効きに異常がある場合は、高額の修理になる可能性もあるため、寿命が近いサインだと言えるでしょう。
原付バイクの寿命を延ばすためのポイント
原付バイクの寿命を延ばすためのポイントを3つご紹介します。
- 定期的にしっかりとメンテナンスをする
- 長期間放置をせず適度に乗る
- 屋内保管やカバーをかけるなど保管状態に気を遣う
定期的にしっかりとメンテナンスをする
原付バイクの寿命を伸ばすためのポイントは、定期的にしっかりとメンテナンスを行うことです。
最低限、エンジンオイル交換は行うようにしましょう。
キャブレター車であれば、定期的なキャブ清掃も必要です。
チェーン駆動のバイクなら定期的なチェーンのメンテナンスも行う必要があります。
タイヤ交換、バッテリー交換など、消耗品も定期的に交換をしましょう。
消耗品の交換は、先延ばしにしても何もいいことはありません。
定期的にしっかりと点検をし、メンテナンスを行うようにしましょう。
長期間放置せず、適度に乗る
原付バイクの寿命を伸ばすためのポイントは、長期間放置をせず、適度に乗ることです。
長期間の放置は部品の劣化を早めます。
燃料が腐ってしまったり、タイヤなどのゴム系部品が固くなってひび割れてしまったり、長期間放置した原付バイクは、適度に乗っている車両とは違う故障の仕方をします。
長期間の放置はイレギュラーな故障のリスクも高まるため、寿命を伸ばしたいのであれば、適度にバイクに乗るようにしましょう。
屋内保管やカバーをかけるなど保管状態に気を遣う
原付バイクの寿命を延ばすためのポイントは、屋内保管やカバーをかけるなど、保管状態に気を遣うことです。
原付バイクなどの二輪車は、外に剥き出しになっている部品が多く、紫外線などの外的要因を受けやすい構造となっています。
屋内保管やカバーをかけておくと紫外線による劣化の防止になり、雨風によるサビなども防ぐことができます。
寿命を延ばしたいのであれば、保管状態には気を遣うようにしましょう。
ノーメンテナンスの原付バイクは平均よりも寿命が短くなる
ノーメンテナンスの原付バイクは、平均よりも寿命が短くなります。
原付バイクは車検がないため、買ってからそのままメンテナンスをせずに乗ることも可能です。
しかし、必要な整備をせずに乗っているバイクは、エンジンの焼き付きなど、早期故障が起こる可能性が高くなります。
然るべきメンテナンスをしないと、平均どころか、10,000km前後で故障をすることもあります。
寿命を延ばすためにも、しっかりとメンテナンスは行うようにしましょう。
しっかりとメンテナンスをすれば20年所有も夢じゃない
しっかりとメンテナンスをすれば20年所有も夢ではありません。
- 消耗品の交換時期が来たらすぐに変える
- 部品が壊れたらすぐに直し修理を先延ばしにしない
上記の2点を意識してしっかりと手を入れてあげれば、バイクは部品の供給がある限りは乗ることができます。
ただし、長期間所有をして乗りたいのであれば、予め部品をストックしておいたり、社外品や中古部品で対応するなどの工夫は必要です。
原付が寿命を迎えた場合のおすすめの処分方法は買取業者への売却
原付が寿命を迎えた場合のおすすめの処分方法は、買取専門業者への売却です。
不動車も買取してくれる買取専門業者への売却であれば、todayなどの人気車種は年数がたっても値段がつく可能性があります。
通常の処分方法だと、引取り料や処分料などがかかる可能性があるので、注意が必要です。
原付バイクが寿命を迎えた場合、または寿命が近づいてきた場合は、買取専門業者へ見積もりを依頼してみましょう。
まとめ:原付バイクの寿命を延ばすためにもこまめにしっかりとメンテナンスをしよう!
今回は、原付バイクの寿命について解説をしました。
平均的な原付バイクの寿命は10年または2〜3万kmだということがわかりました。
メンテナンスをしっかりとしていないと、バイクの寿命を縮めてしまうことにも繋がります。
原付バイクの寿命を延ばすためにも、こまめにしっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。