- バイクのウインカーをかっこよくカスタムしたいけどどうすればいいかわからない
- そもそもバイクのウインカーカスタムってなに?
- どのような作業が必要なの?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では
- バイクのウインカーカスタムについて
- バイクのウインカーカスタム作業の種類
- ウインカーをカスタムする場合の注意点
- バイクのウインカーの保安基準について
- 極小ウインカーやLEDにカスタムする際のポイント
- eマークについて
- ウインカーカスタム後に起きやすいトラブル
などのついて解説しています。
バイクのウインカーカスタムについてお悩みの方はぜひ最後まで読んでくださいね。
バイクのウインカーカスタムとは
バイクのウインカーカスタムとは、現在ついている純正のウインカーを社外品のバルブや社外品のレンズに交換することです。
外装部品なので作業がしやすく、ウインカーを変えるだけで印象もだいぶ変わるため、初心者から整備のプロまで、幅広く人気のカスタムです。
バイクのウインカーカスタム作業は主に2つ
バイクのウインカーカスタムには、主に2つの作業があります。
- バルブを純正バルブからLEDに交換する
- ウインカー本体を社外品に交換する
バルブを純正バルブからLEDに交換する
最近のバイクはLEDが標準装備の車両も多く販売されていますが、旧車などはハロゲンバルブが装着されているものがほとんどです。
バルブをハロゲンバルブからLEDに交換することで、明るく長寿命になるというメリットがあります。
ウインカー本体を社外品に交換する
ウインカー本体を社外品に交換するという方法もあります。
極小ウインカーに交換したり、LEDのウインカーキットに変えたり、デザイン性の高いウインカーレンズに交換したりします。
いろいろな種類のウインカーレンズが販売されているため、自分のバイクに合ったレンズを選ぶことができます。
ウインカーをカスタムする場合の注意点
ウインカーをカスタムする場合の注意点を2つご紹介します。
保安基準に適合している部品を選ぼう
ウインカーをカスタムする際は、必ず保安基準に適合している部品を選ぶようにしましょう。
保安基準に抵触した部品を取り付けていると、整備不良車として警察にとめられます。
保安基準に適合しているかわからない商品を取り付けていると、400cc以上のバイクの場合車検に受からないおそれがあるため、何回もウインカーレンズを購入し交換する必要がでてきます。
取り付け場所に注意しよう
ウインカーをカスタムする際は、取り付け場所に注意するようにしましょう。
保安基準に適合している部品を購入しても、取り付け場所を誤ってしまうと保安基準NGで車検に通りません。
必ず左右対称で、そのバイクに適した場所に取り付けるようにしましょう。
バイクのウインカーの保安基準について
バイクのウインカーについては、保安基準で「色」「点滅」「取り付け位置」などについて細かく定められています。
3.15. 灯火等の灯光及び反射光の色は、次に掲げる色でなければならない。方向指示器 橙 とう 色
国土交通省別添 52 灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置の技術基準
5.18.3.1. 方向指示器は、毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅するものであるこ と。 5.18.3.2. 方向指示器は、車両中心線を含む鉛直面に対して対称の位置(方向指示器を取 り付ける後写鏡等の部位が左右非対称の場合にあっては、車両中心線を含む鉛直面に対 して可能な限り対称の位置)に取り付けられたものであること。ただし、車体の形状自 体が左右対称でない自動車に備える方向指示器にあっては、この限りでない。 5.18.3.3. 方向指示器は、前方に対して方向の指示を表示するためのものにあっては、そ の照明部の最内縁において240mm以上、後方に対して方向の指示を表示するためのものに あっては、その照明部の中心において150mm以上の間隔を有するものであり、かつ、前照 灯が2個以上備えられている場合の前方に対して方向の指示を表示するためのものの位 置は方向指示器の照明部の最外縁が最外側の前照灯の照明部の最外縁より外側にあるこ と。 5.18.3.4. 方向指示器の照明部の中心は、地上2.3m以下となるように取り付けられている こと。 5.18.3.5. 運転者が運転者席において直接かつ容易に方向指示器(自動車の両側面に備え る方向指示器を除く。)の作動状態を確認できない場合は、その作動状態を運転者に表示 する装置を備えること。 5.18.3.6. 自動車の両側面に備える方向指示器は、非常点滅表示灯を作動させている場合 においては、当該非常点滅表示灯と同時に点滅する構造とすることができる。 5.18.3.7. 方向指示器の照明部は、方向指示器の中心を通り自動車の進行方向に直交する 水平線を含む、水平面より上方15°の平面及び下方15°の平面(方向指示器の照明部のH 面の高さが地上750mm未満となるように取り付けられている場合にあっては、下方5°の 平面)並びに方向指示器の中心を含む、自動車の進行方向に平行な鉛直面より方向指示 -21- 器の内側方向20°の平面及び方向指示器の外側方向80°の平面により囲まれる範囲にお いて全ての位置から見通すことができるように取り付けられていること。
いろいろと細かく記載がありますが、バイクウインカーの保安基準を簡単に要約すると以下のとおりです。
- ウインカーはバイクの中心に対して左右対称につけなければならない
- ウインカーの灯色は橙色(オレンジ色)
- 光源のワット数は10w以上60w以下
- 照明部の面積は7平方メートル以上
- レンズに割れなどの損傷や著しい汚れがないこと
- 毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅するものであるこ と
- 取り付け位置の高さは地上2.3m以下
- フロントのウインカーは左右の最内緑が240mm以上離れていること
- リヤのウインカーは左右の発光面の中心が150mm以上離れていること
- ウインカーの内側方向が20°、外側方向が80°の範囲のどこからでも確認できる位置にあること
極小ウインカーにするなら必ずeマーク付きを選ぼう
極小ウインカーを取り付けたいのであれば、必ずeマーク付きの商品を選ぶようにしましょう。本来極小ウインカーは面積の小ささから保安基準には適合しませんが、eマーク付きの商品であれば相互承認の対象となり「保安基準に適合している」とみなしてもらうことができます。
eマークとは
eマークとは、ヨーロッパの規格で、国連欧州経済委員会が提示するECE基準に適合した商品に取り付けられているマークのことです。eマークがついている部品は、一定の品質基準を満たした部品と認められています。
自動車やバイクを輸出・輸入する際に、輸出する国では適合しているが、輸入をする国では不適合になってしまう、というような問題がありました。このような問題を解決するべく、輸出国輸入国共通の適合基準として採用されたのがeマークでした。
国連の欧州経済委員会が定めた基準に合格している部品についてはeマークを提示し、このマークがついている部品に関しては「相互承認の対象となり保安基準に適合している」とみなしてもらうことができます。
ウインカーをLEDに交換するならリレーも一緒に交換しよう
ウインカーをLEDに交換する際は、必ずリレーも一緒に交換するようにしましょう。
ウインカーをLEDに交換するときにリレーをそのままにしておくと、左右のウインカーがハイフラッシャー状態になってしまうおそれがあります。そのため、対策としてLEDのウインカーバルブに交換する際はLEDのバルブ用リレーへの交換が必要です。
ウインカーカスタム後に多いトラブル
ウインカーのカスタム後に多いトラブルを2つご紹介します。
- LEDに変えたらウインカーがつかなくなった、ハイフラッシャーになった
- 車検対応と書いてあったのに車検不適合と言われた
LEDに変えたらウインカーがつかなくなった・点滅しない
ウインカーカスタム後に多いトラブルの一つ目は、「LEDバルブに変えたらウインカーがつかなくなった、ハイフラッシャーになった」という症状がでてしまうケースです。
ハロゲンバルブとLEDバルブは点灯するワット数が違うため、点灯不良の不具合が起きてしまうことがあります。このような不具合を予防するためにも、先述したとおりLEDバルブ交換の際はリレーの交換が必要になります。
また、部品本体の不具合によって点灯しない場合もあります。
車検対応と書いてあったのに車検不適合と言われた
ウインカーカスタム後に多いトラブルの二つ目は、「車検対応と書いてあったのに車検不適合といわれた」というケースです。
まず何が保安基準に適合しなかったのかを確認する必要があります。
量販店で購入する場合や整備工場で部品を手配して取り付けてもらった場合はこのようなトラブルは少ないですが、個人のネットショップで購入したり、オークションなどで購入した部品を使用し自分で取り付けた場合に多いトラブルのひとつです。
個人のショップやオークションで購入する場合は、本当にそのメーカーのその商品は車検適合の商品なのか、公式ホームページで一度確認してから購入するようにしましょう。
製品保証書や、保安適合証明書などがついているかも確認が必要です。
ウインカーを社外品に変えたあとも元々ついていた純正品は保管しておくのがおすすめ
ウインカーカスタムにはトラブルもつきものなことがわかりましたね。
そこでおすすめなのが、ウインカーを社外品に変えたあとも、元々ついていた純正品を保管しておくことです。バルブが切れてカスタムしたわけではないのであれば、尚更保管をしておくようにしましょう。何かあったとき用に保管をしておけば、装着した社外バルブが想定よりも早く切れてしまった場合や、車検に通らないといったトラブル時に使用することができます。
バルブが切れてウインカーカスタムをする場合は、部品をとっておく必要はありませんが、何ワットのバルブが装着されていたかすぐわかるように写真を撮っておくか、メモをとっておくとよいでしょう。
配線のつなぎ方がわからないならバイクショップに作業を依頼しよう
ウインカーカスタムをしたいけど、ウインカー本体を交換するのに配線加工が必要で難しそうだ…
このような場合は、バイクショップに作業を依頼しましょう。
配線加工を間違えると、正常に点灯しないうえに車両火災や漏電、部品の故障などの二次災害に繋がる恐れがあります。
バイクをカスタムする場合の配線加工は知識が必要です。バイクショップに相談をして作業をしてもらうようにしましょう。
「配線加工について勉強したい」「次は自分でカスタム作業をしたい」と考えているのであれば、バイクショップの人に相談をして作業を見せてもらったり、作業について教えてもらえないか聞いてみましょう。
全国展開しているバイクショップだと難しいかもしれませんが、個人で営業しているバイクショップは優しい人が多いので、相談にのってくれるかもしれません。
まとめ:バイクのウインカーをかっこよくカスタムしてツーリングに出かけよう
バイクのウインカーカスタムにも種類があることがわかりました。
自分で作業する場合も、バイクショップに依頼をする場合も、「このようなカスタムがしたい」というイメージは持っておくと良いかもしれませんね。
ぜひバイクのウインカーをかっこよくカスタムして、素敵なツーリングにでかけましょう!