- バイクのエンジンオイル交換ってどれぐらいの頻度で行えばいい?
- エンジンオイル交換のタイミングがよくわからない
- エンジンオイルの交換って費用はどれぐらいかかるんだろう?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では
- バイクのエンジンオイル交換頻度の目安について
- エンジンオイルが担う5つの役割
- エンジンオイル交換をしないとどうなってしまうのか
- エンジンオイル交換にかかる費用
- エンジンオイル交換を依頼できる場所
について紹介しています。
バイクのエンジンオイル交換について知りたい人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
バイクのオイル交換頻度の目安は?
バイクのエンジンオイル交換頻度の目安は以下の通りです。
- 新車を購入したら最初は一ヶ月または1,000kmでオイル交換
- その後は3,000km毎のオイル交換推奨
- 乗る頻度が少なくて距離が伸びなくても、半年に一回はオイル交換をしよう
新車購入の場合、初回は一ヶ月または1,000kmでオイル交換を実施しよう
新車購入の場合、初回は一ヶ月または1,000kmでオイル交換を実施しましょう。
初回だけオイル交換を一ヶ月または1,000kmで推奨している理由は、慣らし運転中に発生した金属粉を、オイル交換をすることで綺麗にするためです。
多くの車種は、納車されてから一ヶ月間は慣らし運転を推奨しています。
慣らし運転中は、エンジン内部のバリや金属粉が発生しやすく、エンジンオイルの中に混ざります。新車一ヶ月のときに交換したオイルがキラキラしているというのをよく聞くのは、金属粉が混ざっているからです。
慣らし運転をして、1,000km前後で初回のオイル交換をすることは、今後のバイクの状態を良好に保つための重要な初期メンテナンスです。
国内メーカーのバイクは、多くのモデルで初回のオイル交換は一ヶ月または1,000kmと推奨されています。
新車が納車されてから一番初めだけは、必ず1,000km前後でエンジンオイルを交換するようにしましょう。
その後は3,000km毎にオイル交換をしよう
初回のオイル交換が終わったあとは、エンジンの調子を良好に保つためにも3,000km毎のオイル交換がおすすめです。
取扱説明書には、空冷車、水冷車や排気量によってオイル交換時期が記載されていると思いますが、あくまで「純正の推奨オイルを使用している」ことが大前提になります。
純正オイルを使用していなかったり、通常よりも過酷な使用法をされている車両については、この交換時期は当てはまりません。
バイクのエンジンオイルは自動車よりも汚れやすいため、3,000km毎が、一番バイクに優しい交換推奨距離です。
排気量の小さい50〜125ccは、入るオイル量が少なく排気量の大きいバイクよりもオイルが汚れやすいため、更に短いスパンの2,000km毎でオイル交換をするのが良いでしょう。
あまり乗らなくても半年に一度はオイル交換をしよう
乗る頻度が少なく、距離があまり伸びないバイクでも、半年に一度はオイル交換をするようにしましょう。
オイルは、エンジンが動いていなくても劣化をします。
空気に触れることにより酸化をしたり、結露や冬の寒さで乳化をしたりと、乗らなくてもエンジンオイルは劣化した状態になっていきます。
エンジンの調子を保つために、距離が達していなくても半年に一度はエンジンオイルを交換するようにしましょう。
エンジンオイルが担う5つの役割
エンジンオイルが担う5つの役割をご紹介します。
- 潤滑:エンジン内部の金属同士の摩擦を軽減する潤滑油としての役割
- 冷却:エンジンから発生した熱を吸収して必要以上の加熱を防ぎ放熱冷却する役割
- 密封:エンジン内のピストンリングとシリンダー内の機密を保ち爆発や圧縮ガスの吹き抜けを防ぐ密封の役割
- 清浄:エンジン内部に発生するスラッジや鉄粉などを洗浄する役割
- 防錆:エンジン内部の金属表面に膜を作り水分が触れないようにして錆の発生を防ぐ役割
一番、認知度の高い役割は潤滑油としての役割ですが、エンジンオイルは潤滑の他にも、冷却、密封、清浄、防錆などの重要な役割を担っています。
バイクの調子をいい状態に保つためにも、エンジンオイルはこまめに交換するようにしましょう。
バイクのエンジンオイル交換をしないとどうなる?
バイクのエンジンオイルは、交換しないとどうなってしまうのでしょうか?
バイクのエンジンオイル交換を怠ってしまうとバイクのエンジンが故障します。
最終的にエンジンが焼き付いて走行不能になります
劣化したオイルをそのまま使用していると、先述した「潤滑」「冷却」「密封」「清浄」「防錆」の効果が充分に発揮できなくなり、エンジンが故障します。
異音など故障の初期症状が出る場合もありますが、最終的には、エンジンが焼き付いて走行不能になってしまいます。
エンジンオイル交換を怠ったことによるエンジンの焼き付きは、しっかりとメンテナンスしていれば防げた故障です。
エンジンの故障を防ぐためにも、エンジンオイルは早めに交換するようにしましょう。
エンジンオイル交換を行う時期は遅すぎるよりも早いほうが良い
エンジンオイルの交換を行う時期に「早すぎる」ということはありません。
エンジンオイルの交換時期を過ぎてしまい、オイル交換をするのが「遅すぎる」ことがあっても、早すぎるということはないのです。
早めにオイル交換をするということは、オイルが劣化するまえに交換ができるということです。汚れで性能が低下することはありますが、酸化がすすむまえにオイル交換をするというのは、バイクにとっても優しい使い方だといえます。
エンジンオイル交換にかかる費用
エンジンオイルの交換にかかる費用はどれぐらいなのでしょうか?
エンジンオイル交換にかかる費用の目安を解説します。
作業代の相場は1,000〜1,500円
エンジンオイル交換の作業代の相場は1,000〜1,500円です。
選ぶバイクショップによって、作業代は異なります。家の近くのバイクショップや、入庫を検討しているショップがあるのであれば、一度ホームページを見たり、ショップに問い合わせてみるのもよいでしょう。
専門的な知識を持ったスタッフに作業をしてもらうことにより、エンジンの他の不具合を見つけてもらえたり、一緒にタイヤの空気圧をみてもらえたりと、工場に入庫をすることにはさまざまなメリットがあります。
バイクショップによっては、定期点検の時期にDMを送ってくれたり、一緒にメンテナンス管理をしてくれるところもあるため、自分ひとりでの管理が不安な人は、決まったバイクショップに依頼をするのも良いでしょう。
選ぶエンジンオイルによって総額は異なる
オイルのグレードによって、総額は変動します。
オイルは鉱物油を選ぶのか、部分合成油を選ぶのか、化学合成油を選ぶのかによって、金額が大きく変わります。
メーカーによってもオイルの金額は変わりますので、選択肢は無数にあります。
どのオイルを選べばいいかわからない…という場合は、バイクショップのスタッフに一度相談してみるようにしましょう。
バイクのオイル交換にかかる時間は30分前後
バイクのオイル交換にかかる時間は約30分です。
受付、作業、支払いまでを考えると30分ぐらいは余裕をもって時間をみておくようにしましょう。
交換するオイルが決まっていない場合は、さらに時間が必要です。
また、長期連休前など、混雑する時期は、さらに待ち時間が発生することもあります。
飛び込みで作業をしてくれる工場もありますが、現在は予約を優先している店舗が多いため、希望の日時がある場合はできるだけ予約をして行くようにしましょう。
バイクのエンジンオイルはどこで交換できる?
バイクのエンジンオイルは、どこで交換できるのでしょうか?
エンジンオイルの交換を作業してくれる場所は、主に4つです。
- 正規ディーラー
- バイクショップ
- バイク用品店
- ガソリンスタンド
その他、自分で交換をするという手段もあります。
正規ディーラー
バイクのエンジンオイルは、正規ディーラーで交換してもらうことができます。
正規ディーラーのため、推奨する純正オイルで交換をしてもらえる他、そのバイクについての専門的な相談にも乗ってもらうこともできます。
バイクショップ
バイクのエンジンオイルは、バイクショップで交換してもらうことができます。
いろいろなメーカーのバイクを扱っているので、幅広い知識で作業をしてもらうことができます。
バイク用品店
バイクのエンジンオイルは、バイク用品店で交換してもらうことができます。
オイルの種類も豊富で、オイル交換をしている間にバイク用品を見て過ごすことができ、待ち時間も有意義に過ごすことができるのがメリットです。
ガソリンスタンド
バイクのエンジンオイルは、ガソリンスタンドで交換してもらうことができます。
ガソリンを給油しにいくついでにオイル交換をしてもらうことができるので、一箇所で事が済むというのがメリットです。
ただし、ガソリンスタンドによっては二輪車の作業を受け付けていないところもあるので注意が必要です。
自分で交換する
バイクのエンジンオイルは、自分で交換することもできます。
作業に慣れるまでは時間もかかるし、作業に必要な工具を揃えるのも大変ではありますが、今後も自分でオイル交換やいろいろな作業にチャレンジしていくのであれば、はじめの一歩としてエンジンオイル交換に挑戦してみるのも良いでしょう。
走行距離が多く、頻繁にオイル交換を行わなければいけない人や、バイクショップに予約をしてオイル交換に行くタイミングがない人にもおすすめです。
ただし、しっかりと知識を入れて、工具を揃えて作業しないと、オイル漏れなどを起こしてしまうおそれもあるので注意が必要です。
エンジンオイル交換ステッカーなどを活用して、オイル交換時期を管理しよう
エンジンオイルの交換時期は、ステッカーなどを活用して管理するようにしましょう。
エンジンオイルのステッカー(オイル交換シール)は、インターネットで購入することができます。
また、100円や家電量販店やホームセンターなどで買えるラベルシールを使用して自分で作ることもできます。
文字が書けるマスキングテープに手書きで書いて貼っておいたり、ノートやスマホなどに書いて記録するのも有効でしょう。
自分の記憶だけでオイル交換時期を管理しようとすると、オイル交換時期を忘れてしまうおそれがあります。
オイル交換ステッカーなど、目につく場所に距離を書いておくことで、オイル交換をしそびれてしまうのを防ぐことができます。
まとめ:適切なタイミングでエンジンオイル交換をしてバイク生活を楽しもう
エンジンオイルには、重要な役割があることがわかりました。
エンジンオイル交換のタイミングには、早すぎることはなくても、遅すぎるとエンジン故障などの重大なトラブルにつながることもあります。
そのため、エンジンオイルを適切なタイミングで交換できるように、交換時期をどうやって管理するかも重要なポイントになります。
適切なタイミングでエンジンオイル交換をして、バイク生活を楽しみましょう。