この記事では、廃車済みバイクの売却についてご説明しています。
廃車済みバイクは買取業者に買い取ってもらえるのか?
自分自身で処分するならば、どのようなプロセスになるのか?
どのように立ち回れば、廃車済みバイクをお得に処分できるか?
などといった疑問にお答えします。
廃車にしたバイクは買取可能?
例えば、以下のようなケースについて考えてみましょう。
自宅のガレージで長年ホコリをかぶっているバイク。
改めて見てみるとナンバープレートがついていない。
もしかしたら、廃車になっているのかもしれない。
家族に聞いてみると、どうも廃車になっているようだ。
誰も使っていないから自分の好きにしていいと言われたので、買取業者に買取ってもらうことにした。
しかし、このバイクは廃車らしいので、買取の前にどこかで登録などをする必要があるのか?
結論から申し上げますと、そのままの状態で売却可能です。
ご自身で新規に登録してから買取に出すなどという手間をかける必要は全くありません!
それどころか、買取業者はバイクを買取った後、基本的に廃車の手続きを行うので、業者の手間が省けてかえって良いぐらいです。
ただし、廃車の手続きの際に交付された書類があるはずなので、そちらをご用意しておくと買取がスムーズに運ぶでしょう。
ちなみに、
- 125cc以下のバイクの場合は「廃車証明書」(市区町村によって廃車申告受付書など名称が異なることがあります)
- 125ccを超えて250cc以下のバイクの場合は「軽自動車届出済証返納証明書
(白)」と「軽自動車届出済証返納済確認書」のふたつ
[alert title=”注意”]令和元年7月1日に制度変更があり、それより前に廃車手続きをされた場合は軽自動車届出済証返納証明書(白)と軽自動車届出済証返納済確認書が必要です[/alert] - 250ccを超えるバイクの場合は「自動車検査証返納証明書」
という書類がそれぞれ廃車を証明する書類として交付されているはずです。
これらの書類と合わせて、印鑑(シャチハタ不可)、自賠責保険証(あれば)、身分証明書(免許証、写真付き住基カードなど)を用意しておきましょう。
さらに、カスタムしているならばノーマルパーツ、取扱説明書、車載工具などバイクそのものに付随していたものがあればバッチリです。
ちなみに、上に示した廃車を証明する書類がない場合には、買取業者に連絡した時点でその旨を伝えておいたほうが無難です。
事前に伝えておけば、買取業者もそのための準備をしてくるので、後日改めて手続きをする必要がなくなります。
その結果、あなたの時間も節約できるというわけです。
バイクを廃車するとはどういうことか
ところで、バイクの廃車ときくとどのような状態を想像されるでしょうか。
おそらく、一般的には解体業者によって解体された状態、いわゆるスクラップを想像される方が多いのではないでしょうか。
たしかに、スクラップは廃車という言葉のイメージにはぴったりかもしれませんが、実際の廃車というものはバイク本体を解体することではありません。
バイクの廃車とは、市区町村役場や運輸支局に行って登録の抹消手続きを行うことであり、バイクそのものの状態は全く関係ないのです。
抹消手続きを行うときには、ナンバープレートと登録書類を返納します。
ですから、お宅のガレージに停まっている誰も乗っていないバイクにナンバープレートがついていない場合、もしかするとご家族の誰かがそのバイクを廃車にしているという可能性もあります。
バイクの廃車=スクラップ(解体)ではないんだね!
バイクを廃車した方が良いケース
誰も乗っていないならば一旦廃車の手続きを
逆に誰も乗っていないバイクであるにもかかわらず、ナンバープレートがついているとしたら、ちょっとした問題があります。
それは毎年税金がかかり続けているということです。
使っていないバイクならば、買取ってもらうのが手っ取り早い解決策になります。
しかし、また乗る予定があるとか、気に入っているバイクなので手放したくないとか、いろいろと事情があって買取には出したくないということもありますよね。
そういうときには、ひとまず廃車にしてしまうことをおすすめします。
先程もご説明したように、バイクを廃車にするというのは、なにもスクラップにしてしまうことではありません。
書類上の登録を抹消してしまえば、そのバイクは廃車ということになり、それ以降税金はかからないのです。
バイク本体を所有していれば税金がかかるという誤解をたまにネット上などで見かけますが、それは違います。
税金はあくまで登録したバイクを所有している場合にかかるのです。
そういうことなら、早速廃車の手続きをしてみようという方は、以下の記事で廃車手続きについて詳しくご説明しておりますので、ご参照ください。
バイクを個人売買するなら事前の廃車がオススメ
最近はネットオークションなどでバイクを個人売買するためのハードルがかなり低くなったと感じます。
しかし、個人売買が増えるにしたがって、取引上のトラブルも増加しているようです。
バイクを個人売買する際に最も心配されるトラブルが名義変更に関するものではないでしょうか。
買主が名義変更の手続きをせずにそのままバイクに乗り回し、万が一事故にあってしまうと、書類上の名義人である売主に問い合わせが来る可能性があります。
また、先述の話と重なりますが、バイクの名義がそのままの状態で4月1日を迎えてしまうと、軽自動車税の請求が売主のところに来てしまいます。
すでに売却済のバイクの税金を払わされるなんて((((;゚Д゚)))))))
そうしたトラブルを防ぐために、バイクの名義変更を買主まかせにせずに、売主みずから廃車手続きをしておくことが自己防衛となります。
バイクに車検が残っている場合、廃車手続きをしてしまうと車検の残期間まで消滅してしまうので、ご注意ください。
解体処分するつもりで廃車にしていた場合
バイクの廃車についてここまでご説明してきましたが、実は一言で廃車と言っても、廃車には2種類あります。
- 一時抹消:廃車にしたバイクを後にもう一度登録して使用する見込みのあるときにする手続き
- 永久抹消:廃車にしたバイクを物理的にも解体してスクラップにしてしまうときにする手続き(必ずしもスクラップにする必要はありませんが)
ここまでお話してきたのは、一時抹消に該当するケースでした。
そこで、ここからは永久抹消をしているケースについて考えてみようと思います。
基本的には、廃車にしてなお所有しているということは、後に乗る見込みがあり、一時抹消がされているというのがほとんどだと思われます。
しかし、例えば事故をしてバイクのフロント部が大きく歪んでしまい、もうスクラップにするしかないので永久抹消の手続きをした。
その後、解体業者に出そうと思ったが、想定より解体費用がかかることがわかり、そのままガレージに放置しているというケースが考えられます。
実際のところ、解体には結構な費用がかかるもので、解体そのものに1万円程度、さらに自宅まで引き取りに来てもらうと(概ねそうなると思いますが)引取手数料として距離によっては1万円以上かかることもあります。
結果、事故の後、永久抹消をしたバイクを処分するために、2万円以上かかることも珍しくありません。
かといって、そのまま動かないバイクをガレージに置いておくのも場所を取るし、あまり気分のいいものではないですよね。
2万円といえば結構な金額ですが、その費用を節約できる、あるいは、場合によっては逆にお金を受け取れるかもしれない方法があったらいいと思いませんか。
バイクの解体費用を節約する方法を知りたい方はぜひ次を読み進めてみてください。
方法は簡単です。
永久抹消にしたバイクの解体費用を節約する方法
いきなり結論から言ってしまいますが、その方法とはバイク買取業者に買取ってもらうことです。
これを読んで不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
一時抹消したバイクならばまた乗るつもりの動くバイクだから買取ってもらうのもわかるけど、永久抹消にしたバイクはスクラップにするのが前提のものなんだから買い取りには出せないのでは、と思ったあなたはこの記事にしっかりと目を通してくださった方ですね。
たしかに永久抹消にしたバイクというのは、スクラップにするためというケースが多く、すなわちそのバイクは動かないと考えられるのですが、バイク買取業者は事故車、不動車でも0円で処分してくれる、あるいは場合によってはそれなりの査定額をつけてくれることもあるのです。
買取業者を呼んで、仮に処分費用が5,000円かかると言われたとしましょう。
バイクを持って行かれたうえに5,000円払うとなると、なんだか損をした気がしなくもありません。
しかし、さきほどご説明したように、バイクの解体費用には20,000円程度かかることもありえます。
それが5,000円で済んだとしたら、15,000円の節約ができたということになります。
したがって、取るべき手順は以下のようになります。
- 自宅の近所の解体業者を調べる
- 解体業者に連絡して、解体費用と引取手数料を確認する
- そのうえで、バイク買取業者に連絡する
- バイク買取業者が提示する手数料が、解体業者に支払う費用より安ければ、バイク買取業者に引き取ってもらう
見るからに面倒くさそう…自分で解体はちょっとないかな…
上記のような手順になりますが、実際なかなか手間のかかることがお分かりになると思います。
ですので、現実的には手順1、2をとばして、バイク買取業者に連絡するところから始めることをオススメします。
買取業者のなかには0円で引取ってくれるところもありますし、数千円あるいは数万円の査定額がつくこともありえます。
最終的には、その買取業者や担当者によるところもあるかと思いますので、一度実際にお試しください。
まとめ
以上、バイクの廃車について見てきましたが、ここまでの内容をまとめると以下のようになります。
- 廃車のバイク=スクラップのバイクではない
- 廃車の手続きは税金の節約になる
- 廃車には一時抹消と永久抹消の2種類がある
- 廃車にしたバイクも買取可能である
- バイク買取業者に買取ってもらえば永久抹消したバイクの解体費用を節約できる
私どもバイク買取番長は事故車、不動車も積極的に買い取らせていただいております。
バイクの状態にかかわらず、引取り手数料はいただきません!
京都・滋賀地域にお住まいで、この記事に示したような状況の方がおられましたら、一度お気軽に私どもまでご連絡ください。
以下が私どもの買取事例を掲載した記事ですので、ご参考までにご覧いただけると幸いです。
それでは、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!