- バイクに一日だけ乗りたい場合、一日だけ入れる任意保険はあるのかな?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと「一日だけ入れる任意保険はありません」!
この記事では、
- なぜバイク一日だけのバイク保険がないのか?
- 一日だけバイクに乗りたい場合の任意保険はどうすればいいのか?
- そもそも任意保険って自賠責保険とどう違うの?
- 任意保険の補償内容
などについて解説をしています。
一日だけなど、短期間だけバイクに乗りたい人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
バイクに一日だけの任意保険がない理由は事故リスクが高いから
バイクに一日だけの任意保険がない理由は、事故リスクが高いからです。
四方を囲われている自動車と違い、バイクは自分の身体がむき出しの状態で乗る乗り物です。
そのため、転倒事故や接触事故を起こした場合に、死亡・重傷につながる可能性が高いのも理由の一つです。また「一日だけ乗る」という人は運転する頻度も低く、バイクを運転することに慣れていないため、事故のリスクが上がるという理由もあります。
主に以上の理由から、一日だけの任意保険というのが存在しないのです。
所有しているバイクに一日だけ乗りたい場合
所有をしているバイクに一日だけ乗りたい場合、任意保険に入る方法は2つあります。
- バイク保険に短期間だけ加入をする
- 125cc以下ならファミリーバイク特約を活用する
バイク保険に短期間だけ加入して解約する
所有しているバイクに一日だけ乗りたい場合は、バイク保険に短期間だけ加入して解約するという方法があります。
任意保険は、1年以上の長期契約がメジャーですが、1年未満の短期契約を結ぶこともできます。
デメリットは、短期で解約をすると保険料が割高になるのと、毎回新規契約でのスタートになるため保険料が上がりづらいことです。
125cc以下ならファミリーバイク特約を活用する
125cc以下のバイクであれば、自動車保険に付帯することができるファミリーバイク特約を活用するのがおすすめです。
自分が自動車を所有しておらず自動車保険に加入していなくても、家族が加入している自動車保険に特約としてつけることができます。
補償対象は
- 被保険者
- 配偶者
- 同居している親族
- 別居の未婚の子ども
です。
ファミリーバイク特約とは、補償対象の人物が原動機付自転車を使用中に生じた事故を保障する特約です。
125cc以下の原動機付自転車であれば、ファミリーバイク特約に入るのが一番費用を抑えることができる方法といえます。
バイクを所有していなくて、一日だけバイクに乗りたい場合
バイクを所有していなくて、一日だけバイクに乗りたい場合は「バイクを借りる」方法が最善です。
- レンタルバイク
- サブスクやリースでバイクを借りる
レンタルバイクを借りる
本当にその一日だけバイクに乗りたいのであれば、レンタルバイクを借りるのがおすすめです。
レンタルバイクであれば、数時間から一日単位でバイクを借りることができます。
プランはレンタルバイク屋によって異なりますが、基本料金のなかには任意保険も入っているため安心してレンタルすることができます。
加入している任意保険の内容はレンタルバイク屋によって変わります。
多くのレンタルバイク業者は対物賠償責任保険、対人賠償責任保険、搭乗者傷害保険の3種類の保険が基本料金に含まれているというプランで営業しています。
車両保険などは実費となる場合が多いため、加入している保険の内容や、オプションでつけられる補償の内容を必ず確認してからレンタルするようにしましょう。
車両のランクによっては、修理代が高額になることもあるため、借りるバイクによって車両損害補償のオプションを検討するのがおすすめです。
また、いくらレンタルバイクが安くても、対物賠償責任保険、対人賠償責任保険、搭乗者傷害保険に入っていないレンタルバイク業者からは、借りないようにしましょう。
補償制度をしっかりと明記していないレンタルバイク屋は、万が一の場合にトラブルになる可能性が高いからです。
バイクは事故リスクの高い乗り物です。しっかりと補償制度を明記している業者からレンタルするようにしましょう。
サブスクやリースでバイクを借りる
バイクが乗りやすい季節に、週に一日だけや月に一日だけバイクに乗りたい場合は、サブスクリプションやリースでバイクを借りるという方法もあります。
所有したいわけではなく、いろいろなバイクに乗ってみたい、ツーリングシーズンにだけバイクに乗りたい人には「借りる」という選択肢も検討してみてください。
リースやサブスクリプションは車両を一定期間借りる契約方法です。
その間にかかるメンテナンスなどのランニングコストは基本料金に含まれているため、数年だけの一定期間、バイクに乗ってみたい人にはリースがおすすめです。
サブスクリプションタイプであれば、数ヶ月に一度、乗り換えが可能な業者もあります。
任意保険については基本料金に含まれている業者とオプションで選べる業者があるため、バイクを借りる前には必ず確認が必要です。
レンタルバイクで一日ずつ借りたほうが良いか、リースで借りたほうが良いかは、乗る頻度やタイミングによります。
どのような乗り方をしたいのかを考えて、借り方を選ぶようにしましょう。
友人から借りたバイクに一日だけ乗りたい場合
友人から借りたバイクに一日だけ乗りたい場合、任意保険を利用する方法は2つあります。
- ドライバー保険に加入する
- 他車運転特約を利用する
ドライバー保険に加入する
友人から借りたバイクに一日だけ乗りたい場合、ドライバー保険に加入するという方法があります。
ドライバー保険は、バイクを所有していない人が、他人のバイクを運転する際に加入するための保険です。
対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、搭乗者傷害保険が主な内容となります。
事故を起こしてしまった場合、事故相手に対する補償を備えるために考えられたのがドライバー保険です。
車両についての補償とロードサービスの特約は付帯することができないため、借りた車両の損害については実費で支払う必要があります。
また、ロードサービスの特約がないため、道中で故障した場合や、事故で走行不能になった場合、どのようにロードサービスを利用するかは借りる前に考えておきましょう。
他車運転特約を利用する
友人から借りたバイクに一日だけ乗りたい場合に任意保険を使用する方法の2つめは、自分が加入しているバイク保険の他車運転特約を利用する方法です。
任意保険に加入しているバイクと用途車種が同じバイクを借りて事故を起こしてしまった場合には補償の対象となります。
四輪自動車の自動車保険の他車運転特約は、バイクには使用できません。
補償内容は保険会社毎に異なるので、一度自分が加入しているバイク保険の内容を確認してみましょう。
あくまでも自分が加入しているバイク保険が主になるので、自分でバイクを所有していなくてバイク保険に加入していない人は、利用が出来ない方法です。
乗るのが一日だけでも万が一の事故に対する備えは必要
借りて使用するのが一日だけでも、万が一の事故に対する備えはしっかりとしておくようにしましょう。
とくに、人身事故を起こしてしまった場合は賠償額が高額になるケースが多く、自賠責保険だけでカバーできる額ではありません。
そのため、対人、対物、搭乗者傷害についての保険はしっかりと備えておくようにしましょう。
事故は不注意による自損事故だけではありません。自分が気をつけて運転をしていても、起こってしまう事故もあります。
自分の運転を過信せず、しっかりと備えることが必要です。
自賠責保険と任意保険の違い
そもそも、自賠責保険だけじゃだめなの?と思いますよね。
自賠責保険と任意保険の違いは「補償内容」です。
加入が義務付けられている自賠責保険でカバーできない損害について備えるために、任意保険は存在しています。
自賠責保険は、被害者救済のために作られた保険です。そのため、補償される内容は「対人」のみです。
補償される金額も、被害に遭われた方ひとりにつき死亡の場合は最高3,000万円、後遺障害の場合は最高で常時介護が必要な第1級障害で最高4,000万円、傷害の場合は最高120万円となります。
自賠責保険は加入が義務付けられている強制保険と呼ばれるのに対し、自賠責保険の補償内容でカバーできない損害を備えるために任意で加入するのが任意保険です。
任意保険の主な補償内容
任意保険の主な補償内容を5つご紹介します。
- 対人賠償責任保険
- 対物賠償責任保険
- 人身傷害保険
- 搭乗者傷害保険
- 車両保険
対人賠償責任保険
対人賠償責任保険は、自分が運転をしているときに他人を怪我、死亡させてしまい賠償責任を負ったときの補償です。
自賠責保険で補償される限度額を超える損害賠償に対して保険金が支払われます。
対物賠償責任保険
対物賠償責任保険は、自分が運転をしているときに起こしてしまった事故により相手の車やバイク、建物などの「モノ」を壊してしまった場合の補償です。
人身傷害保険
人身傷害保険は、自分が運転をしているときに、自分が怪我をしてしまった場合、死亡してしまった場合の補償です。
搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険は、自分が運転をしているときに搭乗者(自分を含む同乗者)が怪我をしてしまった場合や死亡してしまった場合の補償です。
車両保険
車両保険は、事故により損傷してしまった車両を修理するための補償です。
幅広い状況での損害に対応できる一般条件タイプと、車対車などの特定の条件の事故でないと補償されない限定タイプがあります。
バイクの事故は重傷になるケースが多い
バイクの事故は身体に直接損傷が入るため、重傷になるケースが多く、万が一の事故に対する備えは、バイクに乗る頻度が少なくても、必要です。
自分自身だけでなく、タンデムツーリングなどで人を乗せる場合は、必ず搭乗者傷害保険も加入しておくようにしましょう。
事故にもいろいろなケースがあります。
- バイクの単独事故
- バイク対人間の事故
- バイク対バイクの事故
- バイク対自動車の事故
- バイク対モノの事故
- バイク対自転車の事故
など、いろいろなケースに備えておくことが重要です。
特に、相手がいる事故に関しては、1億を超える高額の賠償を負うことになる判例も多く出ています。
その場合に、相手にしっかりと賠償が出来るよう、バイクの乗り手の責任として、保険にはきちんと加入しておきましょう。
まとめ:楽しくツーリングに行くためにも保険にはきちんと加入しよう
一日だけでもバイクに乗るのであれば、しっかりと保険の知識を身につけ、加入しましょう。
保険の加入は事故相手へ迷惑をかけないためのマナーでもあり、自分の身を守るための備えです。
一日だけの保険が無い理由になるぐらい、バイクの事故は多く発生しています。
任意保険に入っていない状態で友人に借りた車両で事故を起こすと、貸してくれた相手にも迷惑がかかってしまいます。今まで積み上げてきた関係性や信頼関係をすべて無くしてしまうことにもなりかねません。
楽しくツーリングにいくためにも、保険にはしっかりと加入するようにしましょう。