最近バイクに乗れてないな・・・
乗らないなら早く売ったほうがいいのかもしれないけど、愛着があるから手放したくない気持ちもあるし。
売るか保管するか、どのタイミングで判断するべきなんだろう?
乗らずに置いておくならどう保管するのが良いかも知りたいな。
といったお悩みを解決します。
この記事で分かることは以下の4つ。
- バイクに乗る・乗らない、その分かれ目
- 売却を検討するタイミング
- 保管のコツ
- 売ると決めたらすること
数々のバイクに関する悩みに答えてきた「コバヤシ」と「ばんちょくん」が解説しますよ。
長いライダー人生のうちには、誰しもぶつかることのある問題やろね。
うんうん、わかる!僕もほしいバイクがありすぎて乗り切れないよ。
それはちょっとちゃうやろ・・・
乗らなくなってしまったバイクをどうするのが良いか、愛車にベストな選択をするお手伝いをします。
ぜひ最後まで読み進んでみてください。
「今バイクに乗れない」のは悪いことではない
引退を考えるライダーのなかには「バイクに乗らなくなってしまう」ということに対して、ネガティブな気持ちでいる人もいるのではないでしょうか。
そういう人、結構見てきたからな。わかるで・・・
しかし、当然ながら事情は人それぞれ。
少なくとも現代日本の交通事情において、バイクはどちらかといえば趣味性の強い乗り物です。
状況によっては、今はバイクに乗るのが適当ではないという場合もあるでしょう。
バイクに乗らなくなる理由
たとえばどんなケースがあるのか、ざっとご紹介しましょう。
「ほかの人の場合はどうなの?」っていうのも参考になるからね。
生活環境が変わった
環境の変化がきっかけになるケースは多いでしょう。
ライフステージの移行に伴って、生活スタイルが大きく変わることがあります。
- 就職して忙しくなった
- 地方から都会へ転勤して電車移動が主になった
- 結婚して配偶者から降りてほしいと言われた
- 出産、育児に追われて乗る時間がなくなった
上記のような変化がきっかけで、一時的にでもバイクを降りる選択をする人は少なくありません。
そのときどきで最適なスタイルを選んでゆけば良いことなので、また乗れるようになったら乗ればいい、という考え方もありではないでしょうか。
手軽さ・快適さを求めるようになった
バイクに乗りたい気持ちよりも快適性を優先するようになり、バイクを降りる人もいます。
一般的に言って、バイクは快適性を追求する乗り物ではありません。
数ある移動手段の中で「バイクがもっとも快適」と考える人は少ないでしょう。
わかりやすいのは車との比較です。
車 | バイク |
---|---|
車内環境は外の環境にあまり左右されない | 雨が降れば濡れるし、臭いし煙いし夏は暑く冬は寒い |
大きな荷物が積める | 携行できる荷物は極めて少ない |
大勢で乗れる | 最大で2名までしか乗れない |
部屋着に簡易履きでも運転できる | ヘルメットとウェアを着用する必要がある |
どこでも停車して車内で休める | バイクの置き場と休憩スペースを確保しないと休めない |
車体がある程度危険から守ってくれる | 事故の際に体を護るものは身につけるしかない |
ま、まあ分かってるけど、比べると身も蓋もないわな・・・
金銭的に維持が困難
バイクを趣味として考えると、かなりお金のかかる趣味と言わざるを得ません。
経済状況によっては、たやすく維持できるものではないでしょう。
年式の古い車体や外車では、メンテナンスの費用も桁違いにかかる場合があります。
「お金に余裕ができたらまた乗ろう」っていうのは全然アリだよね。
事故や盗難に遭った
バイク関係のトラブルをきっかけに、それきりバイクから離れてしまうケースも耳にします。
事故に遭って以来バイクの乗るのが怖くなったり、あるいは乗れない体になってしまう・・・
また、高価なバイクを盗まれて、バイクを持つことが嫌になってしまったという人もいます。
残念というしかありませんが、いつか乗り越えてくれることを祈ります。
小回りのきくバイクに乗り換えた(大型バイクの場合)
大型バイクに乗っていた人が、実用性を重視して125cc等の小ぶりなバイクに乗り換えるケースもあるでしょう。
「大型も捨てがたいけど、2台持ちする余裕はないかな・・・」
というケースは少なくないようです。
乗り続けるために、心がけると良いこと
バイクに乗れなくなる理由はさまざまで、やむを得ない場合がほとんどでしょう。
それでもバイクに乗り続けるための、コツのようなものはあるのでしょうか。
考えられるものを挙げてみました。
あくまでも一般論やけどね。
中古車を避ける
素性の分からない中古車よりも、新車のほうが故障のリスクが小さくなります。
「中古車を安く買ったはいいけれど故障が多くて、なかなかまともに走れないし、かえって修理費がかさむ」
というケースを避けるには、できるだけ新車を購入するのが確実でしょう。
こまめにメンテナンスを
一見関係なさそうに思えるかもしれませんが、こまめに手入れすることも乗り続ける秘訣です。
といっても、毎月お金をかけて点検に出さなければいけないというのではありません。
手の空いたときに、目に付くところをさっと拭く、それだけでもやらないよりずっと良いのです。
しばらくバイクに触れないでいると、次に「乗ろうかな」と思ったときに腰が重くなってしまいがちなもの。
「ずいぶん乗ってないから、ちゃんとエンジンかかるかな・・・」
「汚れちゃってるから、洗車してからにしようかな」
などと思っているうちにますます日が経ってしまいかねません。
たとえバイクに乗って出かけないとしても、頻繁に気にかけることが重要なのです。
それによって愛車の状態を常に把握することができ、故障を防ぐことにも役立ちます。
盗難に強く、アクセスの良い場所に保管する
保管場所選びも大切です。
盗難対策を万全にすることはもちろんですが、ちょっとしたときに気にかけられるよう、できるだけアクセスの良い場所が理想的です。
バイクの保管場所については、下記の記事もあわせてご覧ください。
「バイク最高」という気持ちを持ち続ける
バイクは一番快適でもなく、一番安全でもなく、一番便利でもないかもしれません。
それでもバイクに乗るのは、かっこいいから、気持ちいいから等、それぞれの「バイクが好き」という気持ちがあるからでしょう。
誰になんと言われようとバイクが最高なんだ!という気持ちを持ち続けることが大切です。
最後は気持ちだよ!いやこれほんと。
乗らないバイクはどうするべき?
でもまあ、どうしようもない、どうにもしばらくバイクには乗れんっちゅうときもあるわな。
そういうときはどうするのが良いんだろう、っていうのが難しいよね。
しばらく乗れないバイクが手元にある場合、どう扱うべきかを解説していきます。
先の見通しが立つまで保管するなら、3ヶ月を限度に
「最近乗れていないけど、しばらく様子をみよう」
と考えていると、そのままずるずると時間が経ってしまうのはよくあること。
この場合、目安として3ヶ月程度を限度とするのがおすすめです。
乗らないまま3ヶ月以上経つようなら手放すほうがいいかもよ、っていうことだね。
どうして3ヶ月なのかというと、乗らないままのバイクがぎりぎり商品価値を損なわない限界の目安が3ヶ月だから。
最悪の場合を想定して、雨ざらしの屋外にバイクを完全に放置してしまったとします。
それでも3ヶ月以内なら洗車やメンテナンスで挽回し、妥当な価格で売却できる可能性が高いでしょう。
あくまでもざっくりの目安やで。
もし今、手元にあるバイクを売るか残すか悩んでいるなら、できれば一旦きれいな状態にして、そこから3ヶ月を目安に判断するということにすると良いでしょう。
乗る見込みがなければ売却を検討
3ヶ月が経っても1度も乗る機会がなく、今後も乗れるようになる見込みがなさそうなら、具体的に手放すことを検討するタイミングでしょう。
親しい知人や家族に譲るのでなければ、専門業者に買取を依頼するのがおすすめです。
その主な理由は以下の3つ。
- 書類上の手続きを代行してもらえる
- 出張買取なら自宅にいながら依頼できる
- 交渉次第で高値買取が期待できる
ネットオークション等に個人で出品する方法もありますが、慣れないとかなり手間がかかるうえ、必ずしも高値で売れるとは限りません。
買取の利用方法については以下の記事をご覧ください。
大型なら、中型バイクへの乗り換えも
今所有しているのが大型バイクなら、中型以下のバイクに乗り換えるのも一つの方法です。
- 取り回しが楽になる
- 保管場所が狭くて済む
- 維持費が安くなる
- 気軽に乗れる
上記のようなメリットがありますので、大型バイクに乗る時間が取れずに悩んでいる人は検討してみてはいかがでしょうか。
乗らない期間の保管状態を良くするために
乗らないままバイクを放置しておくと、驚くほど早く劣化してしまいます。
劣化を防ぐには、乗れなくてもこまめに手入れすることが理想的。
ただ、頻繁に手入れすることが難しい状況もあるでしょう。
そんなとき、どのように保管するのが良いか解説します。
洗車してから保管する
できれば一旦きれいに洗車しましょう。汚れは確実にバイクを劣化させます。
付いた直後なら水洗い程度で落ちる汚れも、固着してしまうとなかなか落とせません。
1週間も経てば、ブレーキディスクやフロントフォークにサビが浮いてくるのが分かるでしょう。
軽いサビなら簡単に拭き取れますので、早めにきれいにしておきましょう。
洗車後は、下記のような対策をしてから保管するとより効果的です。
- 外装にワックスを塗り込む
- クロームメッキ部にはメッキ保護材を塗布
- サビの出やすい金属部にはサビ防止オイルを塗布
- チェーンやワイヤー類、スタンド等の金属可動部に潤滑スプレー
- 仕上げにシリコンスプレーを拭いて拭き取り(シート、ブレーキ、タイヤは避ける)
キャブ車の場合はキャブレターからガソリンを抜いて、コックをオフにしておきましょう。
1ヶ月以上保管するなら対策を
乗らない期間が1ヶ月を超える際は、長期保管のための対策をしておくことをおすすめします。
そもそも乗る時間が取れない状況では難しいかもしれませんが、いくつかでも実行しておくとバイクの劣化を抑えることができます。
具体的には以下のような対策があります。
- カバーの内側に毛布をかけるか、ガレージ内へ
- バッテリーを外す
- タイヤを浮かせておく
- サイレンサーに詰め物をする
1つずつ説明するね!
カバーは必須
まず重要なのは、やはり保管場所です。
屋内で保管できるのが理想ですが、難しければカバーは必ず掛けておきましょう。
冬季などは寒暖差によってカバー内に結露が生じるので、カバーの内側に毛布を掛けることである程度防ぐことができます。
また、下地がコンクリートでなく地面の場合は、コンパネを1枚敷いておくだけでも埃の巻き上げを軽減できるでしょう。
バッテリーを外す
バッテリーをつないだままにしておくと、自然放電により劣化してしまいます。
長期間エンジンをかけない場合はマイナス端子を外しておきましょう。
端子を固定しているボルトをドライバーで抜き、マイナス端子を外してボルトを戻すだけでOKです。
できれば、露出している端子部にカバーを付けて絶縁しておくと良いでしょう。
タイヤを浮かせておく
タイヤの同じ面が設置したままだと、過重負荷によって変形したり、劣化が偏ってしまいます。
ときどきタイヤを回して接地面を変えてあげられれば良いのですが、難しい場合はメンテナンススタンドを使ってタイヤを浮かせておくと劣化を防げます。
また、保管前には高めに空気圧を補充しておきましょう。
サイレンサーの穴を塞いでおく
バイクの屋外保管でありがちなのが、サイレンサーの穴から虫や小動物が侵入して住み着いてしまうというもの。
意外とあるんだよね・・・
屋外で長期保管する場合は、ウエス等をサイレンサーに詰めて穴を塞いでおきましょう。
次にエンジンをかけるときに外し忘れないよう、目立つ印を付けておくことをおすすめします。
バイクを手放すと決めたらすること
手放すことを決めたなら、なるべく早く売却することをおすすめします。
バイクは基本的に、年数が経つほど商品価値が下がってしまいます。
できるだけ状態が良いうちに査定に出してみると良いでしょう。
複数の買取業者へ査定を依頼するのが面倒な場合は、一括査定を利用すると手間が省けます。
一括査定については以下の記事をご参照ください。
まとめ
バイクに乗れなくなってしまうことは誰にでもあると思いますが、乗れないからとただ放置してしまうのはあまりに残念です。
今あるバイクをどう扱うかを見極め、適切に判断するために本記事を役立てていただければ幸いです。
また、もしバイクを降りる決断をされたとしても、いつの日か再び愛車にまたがる機会を持たれることを願っております。