悲しい話ですが、バイクを所有しているとそのバイクがもう乗れない状態になって、処分のために引き取りしてもらわなくてはいけないという状況が発生する可能性があります。
いつか乗ろうと思って長期間放置していた結果、知らないうちにバイクが不動になってしまうというのは意外とよく聞く話です。
きちんとメンテナンスしていればなかなか自然には起こりえないことですが、事故によってバイクが走行不可になることもありえます。
また、盗難に遭ったバイクが戻ってきて喜んだのもつかの間、ボロボロにされて見るも無残な姿になっているという経験もいろんな方から聞きました。
そこで、今回は不幸にもそのような状態になってしまったバイクを処分するにあたって知っておきたい情報をご紹介したいと思います。
バイクの処分とは
では、実際にバイクを処分するとはどういうことなのでしょうか?
バイクは小型の家電製品などとは異なり、粗大ごみとして廃棄することはできません。
また、通常の動産とは異なり、名義を登録している財産ですから、書類上の手続きも必要です。
つまり、物理的な処分と手続き上の処分という2つの処分を行う必要があるのです。
そこで、以下ではそれぞれの処分方法についてお話していきます。
バイクを物理的に処分するとは
バイクを物理的に処分するというのは、いわゆるスクラップあるいは解体を意味します。
バイクを解体する業者に持ち込み、あるいは引き取りに来てもらい、解体処分料を支払って処分してもらうことになります。
解体業者にもよりますが、解体費用として1万円前後、引き取りに来てもらうなら距離に応じて引き取り手数料がかかることもあるようです。
業者にバイクを解体してもらうことで、物理的にはバイクが存在しなくなるわけですが、上でも書きましたように、これでバイクの処分が完了したわけではありません。
もう一つの処分、すなわち手続き上の処分が完了して、初めてバイクの処分は完了するのです。
バイクの手続き上の処分とは
バイクの手続き上の処分とは、いわゆる廃車手続きのことです。
さきほどご説明した物理的な解体処分のほうが廃車という言葉のイメージには合っているような気がするかもしれませんが、実際は市町村役場や運輸支局で廃車の手続きを行うことを『廃車にする』と呼びます。
ちなみに、廃車手続きには一時抹消と永久抹消の2種類があります。
再度利用する予定のあるバイクには一時抹消、もう利用する見込みがなく解体してしまうバイクには永久抹消の手続きをそれぞれ行います。
今回はバイクを処分する前提でのお話ですので、永久抹消の手続きを行うことになります。
手続き自体にかかる費用は書類代の数百円程度で済みますが、解体業者に代行を依頼すると数千円の代行手数料を取られることがありますのでご留意ください。
永久抹消の手続きはそれほど複雑なものではなく簡単にできますので、できればご自身でやられたほうが良いかと思いますが、市区町村役場にしても運輸支局にしても平日の日中しか受付していないので、お仕事などの都合上ご自身では難しい方もおられるかと思います。
そんな方におすすめの廃車方法について以下の記事で詳しくご説明しておりますので、よろしければご参考までに。
解体と廃車手続きの手順
バイクの永久抹消に関してよくあるご質問として、解体と廃車手続きはどちらから先にやるべきかというものがあります。
結論を言ってしまうと、どちらからでも大丈夫です。
お客様の中にはバイクの解体を先に済ませて、その証明書を持って永久抹消の手続きに行かなくてはいけないという認識をお持ちの方が少なからずいらっしゃいます。
これはおそらく、四輪の手続きと混同されているのではないかと思われます。
たしかに、四輪の永久抹消をするには先に解体をしなければなりません、しかし、バイクの場合はそういった決まりはなく、解体と手続きのどちらから先に行っても全く問題ありません。
極端な話、運輸支局で永久抹消の手続きさえ行えば、バイクそのものを解体しなくても、そのバイクはもはや存在しないものとみなされるのです。
とはいえ、バイクを解体処分する気がないならばそもそも永久抹消をする必然性がなく、一時抹消にしておいたほうが良いと思われますが。
もう一つ、廃車の手続きをしに市区町村役場や運輸支局に行く際には、これから廃車しようとしているバイクに乗って行かないようにご注意ください。
なぜなら、窓口で廃車の手続きが完了した時点でそのバイクには乗れなくなってしまう、つまりそのバイクで家に帰れなくなってしまうからです。
したがって、廃車の手続きには、バイクから外したナンバープレートを持って、他のバイクや車に乗って行くか、公共交通機関でおでかけください。
バイク買取業者としてのアドバイス
ここまでご説明してきたように、不要になったバイクをご自身で処分するには結構な手間がかかるものです。
そこで、私がお客様に今回のようなご相談を受けたときに、決まってさせていただくアドバイスというかご提案があります。
それは『当店で引き取らせていただきますよ』というご提案です。
そうするとほとんどのお客様は処分費用や手続きの代行手数料についてご質問されます。
私が『無料です、費用は一切いただきません』とお答えしますと、事前にバイクの処分にお金がかかることをある程度調べていらしたお客様は驚かれているご様子です。
私どもバイク買取番長に限らず、いくつかのバイク買取業者では、不要になったバイクの無料引取を行っています。
ですから、不要になったバイクの処分を検討する際には、まず最初にバイク買取業者による無料引取が可能かどうか調べてみることをおすすめします。
ご自宅が出張範囲内に入っているバイク買取業者に連絡して、お持ちのバイクの状態を伝えれば、無料で引き取ってくれるかどうか分かると思います。
なかには、処分費用を求めてくる買取業者もいますので、その際には他の業者に連絡してみたほうが良いでしょう。
まとめ
以上、バイクの引き取り処分についてご説明してきましたが、今回の内容をまとめると、以下のようになります。
- バイクは粗大ごみのようには処分できない
- バイクの処分には2段階ある
- 物理的な処分は解体すること
- 手続き的な処分は廃車(永久抹消)すること
- 解体と廃車はどちらが先でもオッケー
- バイク買取業者による引き取りがお得
ご自身ですべての手続きを行うのと、バイク買取業者に引き取りしてもらうのでは、コスト的にも手間的にも大きな差になりますので、この記事を読んでくださっている皆さまが良いバイク買取業者を見つけられることを願っております。
最後に、手前味噌ではありますが、私どもバイク買取番長では、不動車、事故車、盗難戻り車、鍵無し、書類なし等、どのような状態のバイクでも無料引き取りをさせていただいております。
残念ながら京都・滋賀地域限定での出張となりますが、対象地域にお住まいの方でバイクの廃車・引き取りを検討されている方は是非バイク買取番長にご用命ください。