今なお中古市場で人気のある、日本国内販売最後の2ストロークバイク、ヤマハのグランドアクシス100。
当店でも取り扱い台数の多い車種のひとつですが、実際どれくらいの価格で買取をさせていただいているのか、その実績の一部をご紹介させていただきます。
買取相場
当店で買い取らせていただいたグランドアクシスの年式、走行距離、買取価格を一覧表にまとめてみました。
ここに掲載した買取実績は取り扱いの一部であり、これまでの買取価格の上位15台という基準で選出しております。
車種名 | 年式 | 走行距離 | 買取価格 |
---|---|---|---|
グランドアクシス100 | 2007年 | 1527km | 65000円 |
グランドアクシス100 | 2001年 | 395km | 80000円 |
グランドアクシス100 | 2003年 | 803km | 58000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 11116km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 8012km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 38022km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 9599km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 2827km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 2137km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 8661km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 12091km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 16015km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 24706km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 28275km | 57000円 |
グランドアクシス100 | 2007年 | 18149km | 56000円 |
グランドアクシス買取の傾向と対策
上の表からいくつかのことがわかります。
まず第一に、2007年式のモデルが圧倒的に多いということです。
グランドアクシスは1998年から2007年の間に販売されていたので、2007年モデルは最終モデルということになります。
すなわち、当然のことではありますが、年式の新しいものに高い査定額がついていることがわかります。
次に目につくのが全15台のうち2台の年式が2001年、2003年のものだという事実です。
さきほど、年式が新しいほど査定額が高いとお話したばかりなのに、さっそく反証が現れてしまいました。
これはどういうことでしょうか。
ここで少し目先を変えて、走行距離にご注目いただきたいと思います。
そうすると、2001年、2003年式の走行距離が極端に短いことがおわかりになるでしょう。
すなわち、この2台は年式こそ最終モデルではないものの、走行距離が短い=コンディションが良いと評価されたということです(「ということです」というか、私はそのように査定額をつけました)。
最後に、買取価格が非常に安定しているということです。
全15台のうち、じつに13台が56,000円から58,000円という狭い価格帯の中に収まっています。
これも私がつけた査定額ではあるのですが、何も私が好きでこのような金額をつけているわけではありません。
バイクの査定をさせていただく際には、当然その時々の市場価格を考慮して査定額を出すわけですが、市場価格が安定しているからこそ、私どもの査定額も安定しているということです。
ここまでの考察で浮かび上がったグランドアクシス買取の傾向は、以下のようにまとめられます。
- 最終モデルである2007年式が高価買取の可能性大
- 2007年式でなくても、走行距離が短い(1000km未満)と高価買取の可能性大
- グランドアクシスの市場価格は安定している
なお、グランドアクシスに限らず、一般的にバイクを高く売るために気をつけるべきことについて、以下の記事でご説明しておりますので、よろしければご参照ください。
グランドアクシスの歴史と魅力
グランドアクシスは1998年に発売されましたが、それ以前にはアクシスというスクーターが発売されていました。
アクシスはヤマハの代表的なスクーターであるジョグと共通の部品が多く、落ち着いたデザインを施すことで、少し年齢層が高めのユーザーを狙った商品だったと言えます。
実は私も当時アクシス90を愛用しておりまして、メーカーの設定したターゲットとしては想定外の若いユーザーだったかと思いますが、その毒にも薬にもならないようなシンプルな存在感が結構気に入ってました。
その後、原付二種に対する需要の低さから、コスト削減のために台湾山葉製造の新たなスクーターが日本で正規販売される運びとなりました。
それが、グランドアクシス100です。
台湾で製造することによって、低コストでの充実装備を実現することが可能となったのです。
当時、このクラスの王者といえばスズキのアドレスV100でしたが、グランドアクシスとの明確な差異はホイールサイズです。
アドレスV100はいわば50cc並の車体に100ccのパワーという機動性が売りでしたが、グランドアクシスは車体こそコンパクトでは有りましたが、12インチのホイールを装備することで、50ccでは得られなかった安定した走行フィールを実現したのです。
今となっては貴重な2ストロークのバイクですから、グランドアクシスをお持ちの方は日頃からメンテナンスをして大事に乗ってあげてくださいね。
もし、どうしても手放さなければならないという事情になってしまったら、是非私ども、バイク買取番長にご相談ください。
それでは皆様、最後までお読みいただきましてありがとうございました。