- ハーレーダビッドソンのオイル交換はいつ行えばいいの?
- ハーレーダビッドソンのオイルの種類は?
- ハーレーダビッドソンのバイクにはどんなオイルを選べばいい?
- ハーレーダビッドソンのバイクにおすすめのオイルはある?
このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では
- ハーレーダビッドソンのバイクに必要なオイル交換の種類と交換時期
- オイル交換を怠るとどうなる?
- エンジンオイルの選び方
- エンジンオイルの種類
- エンジンオイルの粘度について
- ハーレーダビッドソンのバイクにおすすめのエンジンオイル9選
- ハーレーダビッドソンのエンジンオイル量目安
- ハーレーダビッドソンのエンジンオイルをメンテナンス工場で行う場合の費用目安
- 自分でハーレーダビッドソンのエンジンオイル交換をする場合の準備するものと交換手順
などについてご紹介をしています。
ハーレーダビッドソンのエンジンオイル交換について悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ハーレーダビッドソンのバイクに必要なオイル交換の種類と交換時期

ハーレーダビッドソンのバイクには、3箇所のオイル交換が必要です。
こちらでは、ハーレーダビッドソンのバイクに必要なオイル交換の種類と交換時期についてご紹介をします。
- エンジンオイル
- ミッションオイル
- プライマリーオイル
エンジンオイル:3,000〜5,000kmまたは6ヶ月毎
エンジンオイルの主な役割は潤滑、冷却、密封、清浄、防錆で、エンジンを円滑に動かすために必要なオイルです。
ハーレーダビッドソンのバイクは3,000〜5,000kmまたは6ヶ月毎のエンジンオイル交換が推奨されています。
ただし、新車で購入した場合は慣らし運転後800kmまたは1ヶ月でのオイル交換、長期間乗らなかった場合は乗る前にオイル交換するなど、状況に合わせてエンジンオイルの交換をした方が良い場合もあります。
ミッションオイル:6,000kmまたは1年毎
ミッションオイルは、ギアチェンジを円滑に行うために必要なオイルです。
トランスミッションの摩耗や異音を防ぎます。
6,000kmまたは1年毎での交換が推奨されています。
プライマリーオイル:6,000kmまたは1年毎
プライマリーオイルは、エンジンの力をミッションに伝えるプライマリーチェーンのオイルです。
プライマリーチェーンを円滑に動かし、クラッチを滑りにくくする役割があります。
6,000kmまたは1年毎での交換が推奨されています。
オイル交換を怠るとどうなる?

こちらでは、オイル交換を怠った場合にどうなってしまうのか、オイルの種類毎にご説明をします。
- エンジンオイル:エンジンが故障する
- ミッションオイル:ギアが入りにくくなる
- プライマリーオイル:クラッチが滑りやすくなる
エンジンオイル:エンジンが故障する
エンジンオイルには潤滑、冷却、密封、清浄、防錆の役割があります。
エンジンオイルの交換を怠ると、上記の5つの役割が正常に行われません。
エンジン内が焼き付いてしてしまったり、エンジン内部が故障する原因にもなりますので、必ず定期的にエンジンオイルは交換をするようにしましょう。
ミッションオイル:ギアが入りにくくなる
ミッションオイルは、トランスミッションのギアを潤滑させる役割を担っています。
別名、トランスミッションオイルやギアオイルとも呼ばれます。
ミッションオイルを交換せずにいると、ギアが潤滑されず、ギアが入りにくくなる恐れがあります。部品が損傷することにもつながりますので、故障を防ぐためにも定期的にオイルを交換するようにしましょう。
プライマリーオイル:クラッチが滑りやすくなる
プライマリーオイルは、エンジンの力をミッションに伝えるプライマリーチェーンのオイルです。
プライマリーオイルは、チェーンを潤滑に動くようにする役割のほかに、クラッチを滑りにくくする役割も担っています。プライマリーオイルを交換せずにいると、プライマリーチェーンが円滑に動かなくなるだけでなく、クラッチが滑りやすくなってしまうため注意が必要です。
クラッチが滑らないようにするためにも、プライマリーオイルは定期的に交換をするようにしましょう。
エンジンオイルの選び方について

エンジンオイルの選び方についてご紹介をします。
エンジンオイルを選ぶ際に必要なポイントは「種類」と「粘度」です。
車種にあった種類と粘度のエンジンオイルを選ぶことで、バイクの調子を良好に保つことができます。
車種にそぐわない種類と粘度のエンジンオイルを選んでしまうと、調子が良くなるどころか故障につながる恐れもあるため注意が必要です。
また、高性能オイルを使わなければいけない車両に安価なエンジンオイルを使用すると故障につながることもあるため、エンジンオイルは慎重に選ぶようにしましょう。

エンジンオイルの種類

エンジンオイルの種類を3つご紹介します。
- 化学合成油
- 部分合成油
- 鉱物油
化学合成油
化学合成油は、不純物をできる限り取り除いた純度の高いオイルです。
原油を化学分解し合成して作られます。
耐熱性や耐摩耗性に優れており、高性能オイルとも呼ばれます。
3種類の中では最も高価なオイルです。
近年は化学合成油を使用した方がいい車両が増えてきています。
部分合成油
部分合成油は、化学合成油と鉱物油を混合したオイルのことです。
化学合成油と鉱物油のデメリットを補うように混合されて作られています。
価格は化学合成油と鉱物油の中間ぐらいです。
鉱物油
鉱物油は、原油を蒸留して作られるオイルです。
3種類の中では一番手に入れやすい価格で購入することができます。
近年は化学合成油の低燃費オイルが主流になってきていますが、ハーレーの旧車などの中には鉱物油を推奨しているモデルもあります。
エンジンオイルの粘度について

エンジンオイルの粘度についてご紹介をします。
エンジンオイルの粘度はSAE規格で表記されます。
表記にはシングルグレードとマルチグレードがありますが、近年主流なのはマルチグレードオイルです。
シングルグレードオイルはSAE◯◯と表記されます。
〇〇の数字は、油温が100℃の時のオイルの粘度です。
マルチグレードのオイルは、〇〇Wー△△と表記されます。
〇〇の数字は低温時の粘度、△△の数字は高温時の粘度が表記されます。
例:0W-20、10W-40、20W-50
低粘度のオイルがサラサラなオイル、高粘度のオイルの方がかたいオイルとも表現されます。
ハーレーのエンジンオイルは基本20w-50
ハーレーのエンジンオイルは基本20W-50が推奨されている車種が多く、かたいオイルを使っています。
ただし、車種によっては違う粘度を推奨しているモデルもあるため、自分が乗っているモデルがどの粘度を推奨しているのか、確認してからオイルを選ぶようにしましょう。
ハーレーにおすすめのエンジンオイル9選

ハーレーダビッドソンのバイクにおすすめのエンジンオイルを9つご紹介します。
- ハーレー 純正オイル
- モチュール 3000プラス 20W-50
- モチュール 71004T 20W-50
- ワコーズ タフツーリング 20W-50
- ツインパワープレミアムぱfpーマンス 20W-50
- ベルレイ V-TWIN 20W-50
- S&S ハイパフォーマンスエンジンオイル 20W-50
- レブテック 20W-50
- レブテック MTP100% 20W-50
ハーレー純正オイル
ハーレーダビッドソン社が独自の技術で研究開発したメーカー純正のオイルです。
鉱物油や化学合成油などの種類があります。
モチュール 3000プラス4T 20W-50
モチュール製の鉱物油です。
大排気量、大トルクの車両におすすめなコストパフォーマンスの良いオイルといえます。
モチュール 71004T 20W-50
モチュール製の高品質な化学合成油です。
耐熱性が高く、油膜が切れにくいのが特徴です。
ワコーズ タフツーリング 25W-50
ワコーズ製の部分合成油です。
耐熱性に優れており、大排気量のバイクにおすすめのオイルです。
ツインパワープレミアムパフォーマンス 20W-50
ツインパワー製の鉱物油です。
ハーレー純正鉱物油と同等のオイルで、純正オイルよりもコストパフォーマンスに優れています。
ベルレイ V-TWIN 20W-50
アメリカのオイルブランド、ベルレイ製のオイルです。
部分合成油と鉱物油があります。
S&S ハイパフォーマンスエンジンオイル 20W-50
S&S製の化学合成油です。
耐熱性が高いことが特徴です。
レブテック 20W-50
アメリカのカスタムクローム社製の鉱物油です。
熱ダレに強いのが特徴です。
レブテック MTP100% 20W-50
アメリカのカスタムクローム社製の100%化学合成油です。
油膜が切れにくく、酸化にも強いのが特徴です。
ハーレーダビッドソンのエンジンオイルのオイル量目安

ハーレーダビッドソンのエンジンオイル量目安をエンジンの種類毎にご紹介します。
ツインカムエンジン(ダイナなど) | 2.8〜3.3L |
ミルウォーキーエイトエンジン | 2.8〜3.3L |
エボリューションエンジン(スポーツスターなど) | 1.9L |
V-ROD・水冷エンジン | 4.0L |
レボリューションMAXエンジン(スポーツスターS&パンアメリカなど) | 4.5L |
あくまでも目安なため、エンジンオイル交換をする前には自分の乗っているバイクのエンジンオイル量をオーナーズマニュアルで確認してみるようにしましょう。
メンテナンス工場でエンジンオイル交換をしてもらう場合の費用目安

メンテナンス工場でエンジンオイル交換をしてもらう場合の費用目安をご紹介します。
作業代の相場は1,000〜2,000円です。
オイル量によっても総額は変わりますが、予算として10,000〜20,000円程見ておくと良いでしょう。また、エンジンオイルフィルターを交換する場合は別途費用がかかります。
自分でハーレーダビッドソンバイクのエンジンオイルを交換する場合

自分でハーレーダビッドソンバイクのエンジンオイル交換をする場合に準備をするものと、エンジンオイルの交換手順をご紹介します。
準備をするもの
自分でハーレーダビッドソンバイクのエンジンオイルを交換する場合に準備をするものは以下のとおりです。
- エンジンオイル
- オイルジョッキ
- 廃油ボックス
- 工具(メガネレンチ及びソケットレンチ、トルクレンチ)
- ドレンワッシャー
- パーツクリーナー
エンジンオイル交換と合わせてフィルターの交換もする場合は、追加で以下の準備もしておきましょう。
- オイルフィルター
- オイルフィルターパッキン
- オイルフィルターレンチ
交換手順
エンジンオイル交換の作業手順をご紹介します。
①約3分間暖機をする
少しエンジンオイルを暖機することで、オイルが柔らかくなり排出しやすくなります。
暖機の時間が長すぎるとエンジンオイルが熱くなりすぎて火傷をしてしまう可能性があるので注意しましょう。
②フィラーキャップを緩める
フィラーキャップを緩めてからエンジンオイルを抜くとオイルが抜けやすくなります。
③エンジンオイルをジョッキに入れて準備をする
車種によって必要なオイル量が異なるため、オーナーズマニュアルなどを確認してから準備をしましょう。
④廃油ボックスをドレン下にセットする
ドレンの位置と、オイルが排出される方向を確認してセットしましょう。
⑤ドレンボルトを外してエンジンオイルを抜く
工具を使用してドレンボルトを緩め、工具である程度緩めたら、あとは手で外します。
外れる瞬間にサッと手を引くことで、手が汚れることと火傷をすることを防げます。
サイドスタンドを使用する場合は、車両の傾きに注意をして作業をしましょう。
⑥エンジンオイルが抜けたらドレンボルトを取り付ける
エンジンオイル漏れの原因にもなるため、ドレンワッシャーは必ず新しいものに交換をしてください。
まずは手でしっかりとねじ山にハマっているかを確認して、手で回らなくなるまで締めてから工具を使用します。
最初から工具を使用すると、ねじ山がネジきれる原因にもなるので注意が必要です。
⑦オイル量を確認する
レベルゲージを使用して、エンジンオイルの量を確認します。
油温が低い状態でレベルゲージのHI部分にまで入れてしまうと多すぎてしまうため注意が必要です。
⑧ドレンボルトやフィラーキャップがしまっているか再度確認をする
再度、ドレンボルトやフィラーキャップがしまっているか確認をします。
しっかりと締まっていれば、作業完了です。

まとめ:しっかりとメンテナンスをして気持ちよく愛車に乗ろう

ハーレーダビッドソンバイクのオイル交換には重要な役割があることがわかりました。
日頃からしっかりとメンテナンスをすることで、愛車の状態を良好に保つことができます。
オイル交換の意味ややり方を理解したうえでメンテナンスを行い、気持ちよく愛車に乗りましょう。